集客利用で売上が75%急増!ゲームで社会をよくする5つの方法

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2016.07.29

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ポケモンGOが世界中で人気です。Androidアプリ市場では、ダウンロード数がすでに5,000万DLを越えています。

7月22日には、日本でもリリースされて大きな話題に。ポケモンを探している人を、いたるところで目にするようになりました。すでにプレイしているという読者の方々も多いことでしょう。

一方で、無断で住居に侵入したり、プレイしながら車を運転したりするなど、プレイヤーの行動が問題視されているのも事実です。「ポケモンで外に出てもなにも得られない」と発言する著名人もいました。

これだけ大きなムーブメントになると、さまざまな問題が起きるのは仕方がないことでもあります。解決策に関しては、サービスのアップデートかマナーが、プレイヤー間で共有されるのを待つしかないでしょう。

ところで、ゲームは本当に意味がないことなのでしょうか? 実は、ゲームによって社会がよりよくなった事例や試みはすでにいくつかあります。

「ゲーミフィケーション」とは、ゲームのシステムを社会活動に生かすこと。

ポケモンGOの登場により、いま再び注目されているワードです。今回はこのゲーミフィケーションの観点を踏まえながらから、ゲームを社会をよくする方法をいくつかご紹介します。

■1:集客・マーケティングに活用する

位置情報ゲームを活用したマーケティング・集客は世界中で期待されており、実際にポケモンGOで売り上げが伸びた飲食店も存在します。

例えば、アメリカのピザ屋はポケモンを店に引きつける機能を起動させたことで、多くのプレイヤーが店を訪れるようになり、売上が週末にかけて75%も急増したそうです。

今回の事例はゲームのシステムを活用した集客方法ですが、ゲーム配信会社と協力して、店舗を訪れると特殊なアイテムが手に入る等のキャンペーンを行う等のマーケティングを行うことができます。

チェーン店以外の小規模店舗でも、その場所をゲームにおいての特別な場所にできれば集客効果があるので、メリットを活用することが可能です。

■2:観光や地域貢献のために活用する

地域の活性化という意味でもゲームは期待されています。

地域にある観光スポットや駅をゲームにとって特別なスポットにすることで、そこに人を呼び込むことができるのです。有名な例としては、駅を登録することでアイテムが得られるゲームなどがあります。

このときに重要なのが、ゲーム目的で訪れた観光客をいかに地域に還元するか。 ゲームのアイテム欲しさで地域に来た人は、その場所が本来持つ魅力を理解しないまま帰ってしまうかもしれません。

しかしそれでは、「もう一度訪れたい」と感じるリピーターを生み出せません。いかにして地域の魅力を知ってもらうかが、観光地の抱える課題なのです。

また、参加者にアイテムを配るなどの方法で地域の美化活動等にもゲームを生かすことも可能。つまり、地域貢献のためにゲームを生かすこともできるということです。

■3:政治参加のために活用する

政治にゲームを使おうという動きもあるようです。実際、米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントンは、ポケモンGOを使用するキャンペーンをアナウンスしました。

日本でゲームを政治に活用し、投票場所をゲームスポットにしたり、投票にいくとアイテムがもらえたりするような仕組みをつくれば、問題となっている若者の低投票率も改善できるかもしれません。

もちろんそのためには、まず法整備が必要になるでしょうが……。

■4:医療や健康のために活用する

「運動不足だったけれど、ポケモン目当てで歩くようになった」という方も少なくないはず。

ゲームには家で引きこもってやるようなイメージがあるかもしれませんが、位置情報ゲームでは外に出て体を動かすことができます。

また、メンタルヘルスの治療にゲームが役立つといわれています。ゲームプレイのために外に出て歩き、人々とやりとりすることが心身ともにいい影響を与えるそうです。

■5:教育のために活用する

ゲームを教育に役立てることも可能です。

たとえば人気のシミュレーションゲーム『シヴィライゼーション』という、高校生が歴史を学ぶためのゲームが開発されて話題になりました。

このゲームは、歴史や文明を舞台としたもの。退屈な教科書をゲーム化することで、歴史を楽しく学べるようになったのです。

また、人気ゲーム『マインクラフト』は教育界から、コンピュータサイエンスの知識や問題解決能力、情報リテラシーを身につけられるゲームとして注目されています。

ゲームを教育の現場に取り入れることで、より生徒の興味を引き、効果的な教育ができるはず。今後、まだ登場したばかりのARゲームや位置情報ゲームが教育で生かされることになるかもしれません。

ゲームにはマイナスのイメージが着きがちですが、このようにさまざまな効果があります。技術やデバイスの進化もあって、今後はさらに多くの場所にゲームが活用されるかもしれません。

ゲームで社会をよくしていくためには、デメリットをいかに対策し、メリットを最大限に生かすかがカギとなっていくでしょう。

(文/堀江くらは)

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