リーダー初でも成功するには?部下が求める3つの力を高めるべし

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2016.08.02

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こんにちは。接客コンサルタントの樋口智香子です。

周囲から愛され信頼される、魅力的なビジネスパーソンを育成する人材教育をしています。

これまで一般社員だった人がリーダーになった場合、すぐにはリーダーとしての役割をうまく勤められないとよくいわれています。

習慣化した仕事の仕方をなかなか変えられないこと、さらに、初めて持つ部下とのコミュニケーション方法に迷うことが原因のようです。

リーダーは、部下からどんなスキルが求められているのか?

オウチーノ総研が20~59歳の男女851人に「リーダーに必要な力はなんだと思いますか?」と質問したところ、43.0%の人が「行動力・決断力」と回答し、37.0%の人が「コミュニケーション能力」と回答しています。

つまり、リーダーに求められているスキルの8割は、「行動力」「決断力」「コミュニケーション力」という3本柱で占められているのです。

それでは、初めてリーダーになった人が、この3つの力を高めていくにはどうしたらよいのでしょうか? 以下から、それぞれの力ごとのアドバイスをお伝えします。

■1:「行動力」:自分が率先して動くことではない

行動面ではまず、「部下に仕事を任せること」を心がけてください。「行動力」とは必ずしも、自ら率先して動くことではないのです。

リーダー職に就くほどの人は、職務遂行力が高く、質のよい仕事を、人より早く進めることができるでしょう。そのため、つい「自分がやったほうが早い」と、なんでも自分でしてしまいがち。しかし、それでは部下が育ちません。

リーダーに求められる行動とは、やるべき仕事を、誰にどのように振り分けるかを判断し、適切な指示を出し、部下がうまく仕事を進められるように助言・サポートをすることです。

自らがプレーヤーになるのではなく、チームがうまく動くよう、統制をとること。ここに行動の照準を合わせてください。

■2:「決断力」:はっきりとした行動基準を持つ

リーダーの決断力の有無は、不測の事態の際、顕著に表れます。

誰も予測がつかない出来事、たとえばトラブルやクレームが発生したときに、どう指示を出し、どう動けるか。ここにリーダーの手腕が問われるのです。

そこで、不測の事態に的確な判断ができるようになるために、初めてリーダーになる人は「仕事の核となる行動基準」を頭に叩き込んでおくことが重要です。

たとえば東京ディズニーリゾートでは、「SCSE」という行動規準を定めています。

「SCSE」は、Safety(安全)、Courtesy(礼儀正しさ)、Show(ショー)、Efficiency(効率)の頭文字を取ったもので、全キャストの行動基準であると同時に、その頭文字の並びが、優先順位を表しています。

リーダー自らが、「なにを優先順位にするか」の基準を徹底していれば、決断に迷うことはありません。

■3:「コミュニケーション力」:部下に腹を見せられるリーダーが慕われる

コミュニケーション力の高いリーダーは、部下との関係が良好です。

仕事人としても個人としても固い信頼関係を築けるので、指示を素直に受け入れてもらうことができ、業務がスムーズに進むのです。

初めてリーダーになる人が、コミュニケーション面においてまず心がけるべきは、ありのままの自分を部下に見せることです。

“リーダー”という肩書きを背負うと、つい「自分を大きく見せよう」と気負いがち。しかし、気負いや無理は周囲に伝わるものです。

「速いリーダーは背中を見せ、遅いリーダーは腹を見せる」

これは『仕事が「速いリーダー」と「遅いリーダー」の習慣』(明日香出版社)の著者、石川和男氏が著書内で述べている言葉です。

取り上げられているのは、急な仕事の手なおしを短期間で終わらせなければならないという緊急事態に、リーダー自ら、部下に頭を下げて助けを求めたエピソード。

部下を、主従関係ではなく、同じ志のもとに働く“仲間”ととらえる。

腹を割って、なんでも話せる人間味のあるリーダーほど、人がついていくものなのです。

(文/樋口智香子)

 

【参考】

樋口智香子のきらりと光るオトナ磨き

社員の接客力を高める、ビジネスマナーDVD講座

※石川和男(2016)『仕事が「速いリーダー」と「遅いリーダー」の習慣』明日香出版社

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