みなさんは、毎日どのくらいの時間をかけて通勤していますか?
オウチーノ編集部が首都圏と近畿圏在住の22~60歳のビジネスパーソン400名を対象に「自宅から会社までの通勤時間」を調査したところ、もっとも多い時間帯は51~60分(18.5%)で、平均は45分という結果になりました。
家賃などのことを考えると都心に住むのは難しいですが、通勤に多くの時間を費やすのはもったいないと感じている人も多いのではないでしょうか。
満員電車や、車の渋滞はストレスの種にもなるでしょう。
オーストラリアのウェブサイト『コミューター・カリキュレーター』を使うと、いまの通勤時間を定年まで続けた場合、どのくらいの時間やお金を費やすことになるのかがわかります。
さっそく、私が会社員だったときの通勤時間で、60歳の定年まで働いた場合で計算してみました。
■簡単な入力で「定年までの通勤時間」が明らかに
まずはこのウェブサイトを開いて、通勤の方法を下のアイコンから真ん中の四角形のなかにドラッグします。私の場合は徒歩と電車でした。
次のページではトータルの通勤時間を入れます。私は自宅から最寄駅まで徒歩10分、電車で40分、駅から勤務先まで徒歩5分なのでトータル55分になります。
次に、通勤にかかるコストを入れます。私は1ヶ月の定期代が14,000円だったので、約180ドル(オーストラリアドル)と入力します。数字を変更した後、右側のアイコンで「monthly」を選びます。
最後に「現在の年齢」「働き始めた年齢」「いつまで働くつもりか」をそれぞれ入力します。これで入力は終了。いよいよ結果が明らかになります!
■通勤時間55分を定年まで続けると335日分に
結果は全体的には「OK-ish」(まあまあ)ということですが、私の場合、人生のなかで、335日間を通勤に費やす計算になるそう。
これは映画4263本を見られる時間です。
そして通勤にかかるコストは、トータルで79,002ドル(約613万円)で、バリ島に37㎡(約11.2坪)の土地を買える値段です。
日本ではほとんどの場合、交通費は会社から支給されていると思いますが。それにしてもすごい金額ですね。
新卒で就職し、現在34歳の私の場合、すでに106日間、196万円が通勤のために使われたということになるそうです。
■同じ通勤時間なら「早めの電車」が時間活用に!
冒頭でご紹介した調査で、「理想の通勤時間」は平均25分だということがわかりました。現実とは20分近くも差があることになります。
通勤時間短縮のためには、会社の近くに引っ越すことがいちばん手っ取り早い方法ですが、それができない場合は、通勤の時間帯を少し早めるのがおすすめ。
満員電車で立っているとスマホのチェックや読書くらいしかできませんが、少し時間を早めて席に座ることができれば、PCで書類作成も可能(周りの迷惑にならない範囲で)。
「通勤時間」を、「仕事の時間」の一部として使うことができるでしょう。
また、今日1日やることや目標などを手帳に書き込むのも効率的。会社に着いた瞬間から仕事に取り掛かることができるはずです。
それに、座って通勤できれば体も疲れにくく、ストレスも減らせるので仕事のパフォーマンスが向上するでしょう。
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何気なく毎日過ごしている時間も、積もり積もると莫大な時間になることがわかりました。
しかし、逆にそれをうまく活用することができれば仕事を効率的に進めることが可能。自分の目標を叶えるためにも有効な時間になるはずです。
みなさんも、このウェブサイトで自分の通勤時間をチェックしてみてください。現実を目の当たりにすれば、「この時間を無駄にしない!」というモチベーションが強く湧いてくるでしょう。
(文/平野鞠)
【参考】