30℃以上だと「かき氷」が売れる!アイスにまつわる3つの誤解

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2016.08.13

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今年も西日本を中心に猛暑となっています。

暑くなると、つい食べたくなってしまうのがアイスですよね。

マイボイスコム株式会社がインターネットを通じて行ったアンケート調査によると、夏にアイスクリーム類を食べる人は92.4%。

食べる頻度は「週2~3回」が24.1%でもっとも多く、週1回以上食べている人は6割に上りました。

アイスは私たちにとって身近な食べ物のわりに、様々な誤解が蔓延しています。

きょうは、3つの誤解をお話ししましょう。

■1:「暑くなればなるほどアイスクリームが売れる」は誤解

まず、暑くなればなるほどアイスクリームを食べる人が増えるのかというと、そういうことではないようです。

「ある店舗での、最高気温とアイスクリーム・かき氷の売り上げ」調査を、ビジネス気象研究所が発表しています。

それによると、気温が25℃を超えるとアイスクリームの売り上げが伸びはじめるのですが、30℃を超えると、かわってかき氷がよく売れるようになるのだとか。

ビジネス気象研究所の調べでは、乳酸飲料や牛乳などは春から夏にかけて売り上げが伸びますが、盛夏は売り上げが落ちることがわかっています。

アイスクリームも乳酸飲料や牛乳と同様に脂肪分が高いため、基礎代謝の下がる盛夏はアイスクリームよりも、かき氷のほうが好まれるということのようです。

■2:「乳脂肪分が少ないほうがダイエット向き」は誤解

ところで、アイスクリーム類が乳成分の量によって以下の4つの種別に分けられていることはよく知られています。

これらの定義と成分規格は、食品衛生法にもとづく「乳及び乳製品の成分規格に関する省令」と、「食品、添加物等の規格基準」の2つの法律によって定められています。

・アイスクリーム(乳固形分15.0%以上 うち乳脂肪分8.0%以上)

・アイスミルク(乳固形分10.0%以上 うち乳脂肪分3.0%以上)

・ラクトアイス(乳固形分3.0%以上)

・氷菓(上記以外のもの)

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乳脂肪分が多いほどミルクの風味が豊かで、コクがあります。乳脂肪分が多いので、当然カロリーは高くなります。

そこで「ダイエットのためには、乳脂肪分が少ない氷菓やラクトアイスを選んだほうがいいのでは」と思ってしまいがちですが、実はそうとはいい切れないようです。

その理由は、含まれる炭水化物(糖質)の量の違いです。炭水化物とは糖質+食物繊維で構成されています。

100gあたりの炭水化物含有量が、高脂肪のアイスクリームだと22.4g、アイスミルクは23.9g、ラクトイスが22.2g、氷菓に分類されるシャーベットはなんと28.7g。

実は乳脂肪分が少ないアイス類ほど、炭水化物(糖質)の量が多いのです。

氷菓は脂肪分がないのでカロリーが低くなりますが、脂肪分がないということは、ほとんどが炭水化物(糖質)ということ。

カロリーと炭水化物(糖質)、どちらを抑えるべきか悩ましいところですが、乳脂肪分の高いアイスクリームを食べたほうが満足感も栄養価も高いということを考えると、カロリーの高い低いだけで選ぶのは危険な気もします。

■3:そもそも「アイスクリームは太りやすい」が誤解

甘くて乳脂肪たっぷりのアイスクリームは、どう考えたってダイエットの大敵。体を冷やして代謝を下げそうだし……と、つい考えてしまいがちですが、実はそれも誤解。

日本アイスクリーム協会が発表した、早稲田大学スポーツ科学学術院 鈴木正成教授の研究によると、アイスクリームは食後の血糖上昇反応が小さく、吸収されたアイスクリームの脂肪はエネルギーとして分解されやすいとのこと。

また、冷たいアイスクリームを食べると体温が下がりますが、その際に体は体温を戻そうと熱生産を高めるためエネルギー消費が大きくなります。

そのため、商品パッケージに記載されているカロリーよりも、実際に体に蓄積されるカロリーは小さいというのです。

しかもアイスクリームは栄養バランスが優れていて、1日に必要なカルシウムの20%を賄えるほか、脂質やたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2なども含まれているため、毎日に必要な栄養素も効率よくとることができるそうです。

とはいえ、もちろん食べ過ぎてはもちろんダメ。それはアイスクリームに限らず、どんな食べ物でも同じことです。アイスクリームは2日に1個を目安に、おいしく食べながら健康的な生活を目指しましょう。

(文/宮本ゆみ子)

 

【参考】

アイスクリームのアンケート調査(4)-マイボイスコム株式会社

かき氷・アイスクリームと気温の関係-ビジネス気象研究所

アイスクリームの種類-一般社団法人日本アイスクリーム協会

炭水化物-簡単!栄養andカロリー計算

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