数字も立派なオモテナシ!なぜ日本の会社員には理解できないのか

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2016.08.17

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こんにちは。深沢真太郎です。

ビジネスパーソンを数字と論理に強くする「ビジネス数学」を提唱する、教育コンサルタントです。

リオデジャネイロ五輪での日本人選手の活躍、素晴らしいですね。私も感動とパワーをいただいており、4年後の東京五輪をとても楽しみにしているひとりです。

そういえば、東京五輪の開催決定時のプレゼンテーションで話題になったのが、滝川クリステルさんのあの名言、「オモテナシ」でしたよね。

日本はオモテナシの国である、そんな素敵なメッセージでした。

……ではそろそろ本題に。そんな日本のビジネスパーソンに、はたして「オモテナシ」の心は本当にあるのでしょうか。

■オモテナシの国なのにオモテナシ不足

というのも、私が研修やセミナーでお会いする方々とお話しすると、どうもこのような悩みやストレスがあるようなのです。

「私の上司はいつも数字で説明することを求める。それがすごくイヤ」

「客先の担当者が数字アタマで……。データを揃えたりするのが面倒くさい」

なるほど、気持ちはよくわかります。

でも私は、「オモテナシの国のビジネスパーソンとしては、ちょっと寂しいコメントだな……」と思って聞いています。

■上司が部下に数字で説明を求める理由

そもそも、なぜ上司は「数字」を求めるのでしょう。

上司は現場の細かい仕事まで常に把握しているわけではありませんし、そもそもそんなことは無理です。

また、その上司はさらに上の人間(つまり上司の上司)に現場の状況を正確に伝える必要があります。

だから、そのまま正確に状況を説明できる「数字」を部下に要求するのです。

その客先の担当者は、自分が数字アタマだからデータでの説明を要求しているのでしょうか?

私はおそらく違うと思います。

その担当者も、社内で上司に決裁をもらう必要があるはず。つまり、誰かに説明し、納得させなければならない立場です。

にもかかわらず、営業担当者が「モノはいいんです!」「必ずご満足いただけます!」だけでは、ハッキリいってお話になりません。

いずれのケースも相手にそのようなインサイトがあることを認識できれば、数字で説明してほしいというリクエストは「面倒くさい要求」や「ワガママな要求」ではありません。

大切な相手への「オモテナシ」のチャンスである、ということが理解いただけるのではないでしょうか。

■手みやげより「オモテナシ」が大切!

例えば、上司の誕生日にひとことお祝いの言葉をかけたり、客先に手みやげを持っていったりすることも、ちょっとした「オモテナシ」でしょう。

誤解いただきたくないのですが、決して上司や客先の担当者に媚びなさいと申し上げているのではありません。

しかし、このような気遣いがビジネスを円滑に動かすスパイスになることは、容易に想像できるはずです。

にもかかわらず、なぜ日本のビジネスパーソンは数字を使った「オモテナシ」はしないのでしょうか。お祝いの言葉や手みやげより、はるかに必要な「オモテナシ」だと私は思います。

……少し話が逸れますが、先日ある中華料理屋に入ったときのことです。

私の服装が正装に近いものだったせいでしょうか。さりげなく店員さんが「紙エプロンご用意しましょうか?」と声をかけてくださいました。おかげで、私のスーツと白いシャツは汚れることなく無事でした。

言葉にしていない相手がしてほしいことをキャッチし、それをさりげなくして差し上げる。「オモテナシ」とは、そういうものですよね。

いま、「オモテナシ」がただの言葉遊びにならないよう、ビジネスで数字を使うことの意義をあらためて考えてみませんか?

(文/深沢真太郎)

 

【参考】

ビジネス数学の専門家 深沢真太郎 〜数字が苦手な人の救世主〜-YouTube

ビジネス数学ブログ

深沢真太郎(2015)『そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?』日本実業出版社

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