予算2000円以内でOK!自分好みのおいしいワインを選ぶコツ

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2016.08.31

suzie.20160830

銘柄の選び方、食事との合わせ方、マナーなどなど、お酒を選ぶ際にはなにかと知識が必要になるもの。

しかし、それらはなかなか人に聞きづらくもあります。

そこで参考にしたいのが、『世界で一番わかりやすい おいしいお酒の選び方』(山口直樹著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

著者は高級フランス料理店、一流店でのバーテンダーなどを経験したのち、日本酒業界に貢献できる仕事をしたいと一念発起したという人物。現在は、銀座の日本酒専門店「方舟」を運営する会社で支配人を務めています。

「日本酒学講師」「酒匠(さかしょう)」「FBO専属テイスター」「調理師免許」「ワインソムリエ」などさまざまな資格をも持つという、いわば酒文化・食文化のプロフェッショナル。そんなキャリアに基づき、お酒について知っておきたいことを指南してくれているわけです。

きょうはそのなかから、ワインに関する豆知識をご紹介したいと思います。

■「誰々がほめた」は無視して大丈夫

近年は輸入食品を扱っているお店も増え、スーパーやコンビニなど、ワインを買える場所も格段に増えてきました。とはいえ、そのなかから「これ!」と思えるワインを選ぶのは難しいことでもあります。

「〇〇賞受賞!」などの謳い文句もよく見かけますが、ワインには数え切れないほど多くの賞があり、そのレベルもピンキリ。

著名な評論家が勧めているといっても、好き嫌いは人それぞれ。それだけでは、自分の好みに合うかどうかはわからないわけです。

だからますますわかりにくくなるのですが、基本的には受賞歴や「誰々がほめた」というような要素は除外して考えるべきだと著者は断言しています。

ヴィンテージも、よほどの玄人でなければ混乱するだけなので、まずは無視して構わないのだとか。

■大切なのは品種とシチュエーション

では、なにを重視すべきかといえば、大事なのは品種。また、宅飲みワインを選ぶときには、シチュエーションにも注目すべきだともいいます。

簡単にいえば、「どんな仲間と飲むのか?」「先輩の人がいるのか?」などを考慮することが重要だということ。

「飲み慣れている人が多いのか少ないのか」に注目すると、宅飲みワインはグッと選びやすくなるというのです。

そしてここでは品種ごとに、2,000円の予算内での選び方を紹介しています。

■予算内でおいしいワインを選ぶコツ

(1)スパークリングワイン

「モエ・エ・シャンドン(Moe & Chandon)」「ヴーヴ・クリコ(VEUVE CLICQVOT)など有名なものは予算オーバーですが、「カヴァ(cava)」と書いてあるものであれば、1,000円前半からいいものがあるのだそうです。

「カヴァ(cava)」はスペイン語で、「瓶内二次発酵しているスパークリングワイン」という意味。

つまり、炭酸がしっかり溶け込むように、「シャンパンと同じつくり方をしたスペイン産のスパークリングワイン」だということ。

だからこそ、予算2,000円以内でスパークリングワインを選ぶのなら、「カヴァ」で決まりだといいます。

(2)白ワイン

白ワインと赤ワインを選ぶとき、まず注目すべきはボトルの形。なで肩は渋味(タンニン)が少なくて柔らかく、いかり肩はしっかりとタンニンを感じるタイプ。

そして白ワインを選ぶとき、普段あまりワインを飲まない人がいるなら、シュッと細長いドイツの白ワイン「リースリング」がいいそうです。

理由は、クセがなく、嫌いな人が少ないから。そして女性が多いのなら、「甘口」と書いてあるものを選ぶほうがいいとか。

逆に先輩の方やワインを飲みなれている人が多そうな場合は、少し予算をオーバーして3,000円以上のフランスワインを選んだほうがいいかもしれないといいます。

なぜなら、年配の方にはまだまだ「チリワインなんて三流」という先入観を持っている人も多いから。

無難なところではフランス産のシャルドネ、やや値段は上がるものの3,000円程度のニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランはほぼ間違いなくおいしいそうです。

とはいっても、最近は特に輸入食品店では目利きがバイヤーを務めているため、1,000円代でも大きく外すことはないはず。

(3)赤ワイン

赤ワインの場合も、飲みなれていない人がいるなら「なで肩」ボトル。ピノ・ノワールあたりがいいと著者はいいます。

飲み慣れていない人は多くの場合、渋味が苦手なので、香りが華やかでスルスル飲めるワインを選ぶほうがいいという考え方。カリフォルニアのピノ・ノワールは、コスパがいいそうです。

一方、飲み慣れている人が多い会であるなら、「いかり肩」ボトルにすべき。少し予算に余裕があればフランスの黒ワイン、別名「カオール(CAHORS)」がおすすめだと著者。色の濃さから想像できるとおり、渋味が十分で玄人受けするのだそうです。

コスパ重視でいくのなら、お店で飲むときと同じくフランスやイタリアなどの旧世界を外し、ニューワールドもの(オーストラリア、ニュージーランド、チリ、アルゼンチン、アメリカなど)を。

うまくいけば、予算3,000円で2本買えるかもしれないといいます。

ワインや日本酒だけでなく、カクテルの選び方、頼み方、飲み方なども解説されているので、それほどお酒に強いわけではないという人でも楽しめる内容。お酒とともに心地よい時間を過ごすために、目を通してみてはいかがでしょうか?

(文/作家、書評家・印南敦史)

 

【参考】

※山口直樹(2016)『世界で一番わかりやすい おいしいお酒の選び方』ディスカヴァー・トゥエンティワン

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