「こうに違いない」「今までこうだったから、次もこうなるはずだ」などと思い込むと、なかなか新しいアイデアは出てこないもの。
仕事でも経験豊富な人よりも、何も経験のない新人の方が斬新なアイデアを思いつくこともあるでしょう。
とはいえ、一度染み付いた思考のクセはなかなか急には変えられません。
そこで今回は、思い込みを外してひらめき力を鍛えるためのクイズをお届けします。まずは、今のあなたの「ひらめき力」はどれくらいかチェックしてみましょう。
■ひらめき力を鍛えるクイズ・問題編
サトコさんが1,000円を持って買い物に行きました。
あるものを1つ買うと300円になり、2つ買うと100円になり、3つ買うと400円になり、4つ買うと200円になりました。
さて、5つ買うと何円になるでしょう?
1分以内にお答えください!
■ひらめき力を鍛えるクイズ・解答編
みなさん、答えはわかりましたか?
ここで大ヒント。答えの金額は、買ったものの値段とは限りません。
さて、いかがでしょうか?
ズバリ、答えは「0円」です。
実はこの金額は200円の商品を買ったときの「お釣り」を表しています。
そしてもうひとつのポイントは、サトコさんの持っていたお金。サトコさんは1,000円を500円玉2枚で持っていたのです。
そうすると、
1つ買ったとき → 500円-200円=300円
2つ買ったとき → 500円-400円=100円
3つ買ったとき → 1,000円-600円=400円
4つ買ったとき → 1,000円-800円=200円
となるので、
5つ買ったときは → 1,000円-1,000円=「0円」
になります。
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「買ったものの値段を求めよ」という言葉はないのに、知らず知らずの間に自分で枠を作って考えてしまった人も多いのではないでしょうか。
また「1,000円持っている」といわれると、自然と1,000円札1枚とイメ-ジしてしまいますよね。
行き詰まったときは、このような前提と思っているものをひとつずつ疑ってみると、ひらめきが生まれやすくなるといいます。
脳トレなどを習慣にし、ひらめきが生まれやすい「柔らか頭」を作りましょう。
(文/平野鞠)
【参考】
※老年若脳
【クイズ】
※北村良子・・・パズル・クイズ作家。書籍の他、企業、新聞、TV番組、雑誌等向けに作成。著書は『大人のIQパズル』(彩図社)『60歳からのボケないための思い出しパズル』(永岡書店)他。お問い合わせはフォームからお願いします。