実は1300万人以上が体験!医学の進歩で「臨死体験」が急増中

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2016.09.28

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「臨死体験」というとオカルトや似非科学的なものというイメージを持つ人も多いでしょう。

しかし、近年救急救命医療が発達したことにより、仮死状態から意識を取り戻す例が増えたため、臨死体験者は急増しているといいます。

『死んだ後には続きがあるのか』(エリコ・ロウ著、扶桑社)に掲載さいれている臨死体験は、臨死体験研究のエキスパートである科学者が、実際に死後の体験の記憶だと判断し、研究対象としているもの。

欧米では、臨死体験は人の「生」と「死」の境界で発生する現象とだと認めるべきだという動きも出ているそうです。

今回は本書の中から、臨死体験に関するデータをご紹介します。

■アメリカでの臨死体験者は1300万人!

国際臨死体験協会の推測によると、臨死体験は4~15%の確率で発生するといいます。

オランダの研究報告では心肺停止患者の18%が臨死体験をしていたというデータがあり、アメリカで1992年に行われたギャロップ世論調査では臨死体験のあるアメリカ人は1300万人にものぼるという結果が出ました。

これは人口の5%にあたり、1日に774人が臨死体験をしているという計算になるのです。

とはいえ、これらのデータは臨死体験があったことを覚えている人の数。臨死体験をした後、そのまま生き返らなかった人や、意識を取り戻すまでの間にその記憶を失くしてしまった人は含まれません。

そのため、実際に臨死体験がどのくらい起きているのかは正確にはまだわかっていません。

■実は臨死体験はどんな人にでも起こりうる

霊感がある人とない人がいるように、臨死体験が起こりやすい人がいるのかというと、そんなことはありません。

報告例を見ると、人種や性別、年齢、性格、体質にかかわらず臨死体験が発生していることがわかっています。

子どもとお年寄りでは人生経験が異なるのにも関わらず臨死体験の内容や過程にも大きな差はないといいます。

つまり、誰にでも臨死体験が起こる可能性はあるのです。

■臨死体験後に奇跡的な回復をする例もある

臨死体験に至る経緯も様々です。病気が悪化して入院先で臨死体験をした人もいれば、発作など急性の病気で救急車の中で臨死体験が始まる場合もあります。

また、交通事故などで即死状態になり、その場で意識が体の外に出て臨死体験をするケースや、殺されかけて臨死体験をして生き返ったという例もあります。

殺人現場での臨死体験で共通するのは、激痛や窒息状態で苦しんでいると急にラクになり、意識が体の外に出て中に浮かび、下にある惨状を見て自分が死んだことを認識したという記憶です。

そうした例では、ひどい致命傷を負っているにも関わらず奇跡的に生還し回復をとげているケースが多いといいます。

■臨死体験では超常的な記憶力を発揮する!

臨死体験は夢や幻想とは異なり、その人が知るはずもない出来事を記憶している例も少なくないといいます。

例えば、心臓のバイパス手術中に臨死体験をした患者は、気がつくと自分の意識が体外に出て、自分の体を上から見ていたといいます。

そのとき、自分の主治医が執刀医の後ろで腕組みをし、ひじを上げ下げしているのを記憶していました。

生き返った後、そのことを主治医に尋ねると「誰にそんなことを聞いたのか」と動揺したそう。

主治医は患者には知らせず、助手に執刀を任せて背後から監督していたのです。手先が雑菌に触れるのを防ぐために、彼はひじ先だけを動かして指示をしていたということです。

臨死体験というのは、超常的な記憶力が発揮されるといわれています。特に、自分が臨死体験で蘇生措置をされている現場を見たという人は、その詳細が事実と合致していた割合は92%にもなるそう。

このような証言が確認できる例が増えてきたため、それまで懐疑的だった研究者たちも臨死体験を確信するようになったといいます。

臨死体験をした人の多くは生き返った後、「死後の世界」を信じるようになり、死を恐れなくなったといいます。また他人に対して寛容になり、思いやりや博愛の精神が強まるなど社会的な意識が高くなる傾向にあるといいます。

自分の死を客観的に見たという強烈な体験は、与えられた残りの人生をどう生きるかに大きな影響を与えるものでしょう。本書で語られている臨死体験を読むことで、死に対する考え方が少し変わるかもしれません。

(文/平野鞠)

 

【参考】

エリコ・ロウ(2016)『死んだ後には続きがあるのか』扶桑社

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