東京オリンピックが決まり、今から期待でソワソワしている人は多いのではないでしょうか。オリンピック選手を見ていると、何だか勇気がわいてきますよね。
それでは、彼らのようになるには一体どれくらいの時間が必要なのでしょうか? また、一般人とはどのような違いがあるのでしょうか? 英語圏のトレニーング情報サイト『StrengthPlanet.com』に面白い数字データがまとめられていたので、ご紹介します。
■1:世界で活躍できるようになるまでに1万時間トレーニングが必要
著名なスポーツ研究者であるジョン・ラザー氏によると、エリートの実績に関する一番の変数はトレーニングに費やした時間だそうです。ラザー氏の推測では、毎週20時間の質の高いトレーニングを8年間積むことが(累積で約1万時間)世界で活躍するレベルになるために必要な仕事量とも言えます。
ちなみに、この質の高い20時間とはただトレーニングすればいいというものではなく、非常に質の高いトレーニングでなければならない、とラザー氏は強調しています。
■2:世界で活躍しているアスリートのトレーニング時間は週23時間
また、世界で活躍するアスリート達は、1週間当たり平均約23時間のトレーニングを行っています。興味深いことに、アメリカの平均的なアスリート達は週12時間トレーニングを行っているそうです。
■3:世界で活躍しているアスリートの睡眠時間は8.75時間
さらに、睡眠についても面白い数字が出ています。
研究者であるマーティン・ミラー氏とジャッド・ビアシオット氏によると、世界で活躍するアスリート達は毎晩平均520分、つまり8.75時間の睡眠をとっているそうです。
これは研究者フレデリック・バッケランド氏とアーネスト・ハートマン氏が発見した平均的な人の睡眠時間と比較して約1時間ほど多いです。その研究者達によると、平均睡眠時間は毎晩7.5時間ほどとのことです。
■4:世界で活躍しているアスリートのIQは平均以上の112
IQも私達と違いがあります。一般的に優秀なアスリート達は、平均あるいは平均より高いIQを持っています。
ヨーロッパのエリートアスリート達の知的水準に関する調査によると、彼らのIQは平均で112(標準偏差9.0)でした。アメリカで実施された同様の研究では、選りすぐれたアスリート達のIQは平均で96から107の範囲を示しています。
■5:世界で活躍しているアスリートの平均引退年齢は33歳
ただ、残念なことに世界で活躍するアスリート達の平均引退年齢は33歳です。NFL選手は平均28歳、世界クラスのレスラーは平均で24歳、更にエリート体操選手は平均19歳までに引退しています。
■6:世界で活躍しているアスリートの平均寿命は67歳
引退年齢だけでなく、寿命についても悲しい結果が出ています。
実は、エリートアスリート達の平均寿命は67歳。アメリカ人の平均寿命76歳と比較すると、格段に若い年齢です。ただし、NFL選手協会によるとNFL選手の平均寿命は58歳とわかっています。やや短命な傾向にあります。
■7:世界で活躍しているアスリートの57%は結婚しても離婚する
他にも気になるのが、アスリートの結婚問題ですよね。アスリート達の婚姻率(73%)は一般人と同じくらいですが、彼らの離婚率はきわめて高いです。最新の研究では、エリートアスリート達の結婚の57%が離婚に終わるという結果も出ています。
これらの離婚の多くは、引退から1年後に起きていることもわかっています。NFL選手協会の推測では、引退から1年の間に引退したプロフットボール選手50%の結婚生活は離婚しています。
■8:世界で活躍しているアスリートの身長は約186cm
最後は、ボディサイズ。平均的な世界クラスのアスリートは、身長6フィート1インチ(約186cm)、体重217ポンド(約98.4kg)です。ちなみに、胸囲は43インチ(約109cm)、腕囲31インチ(約78.7cm)、太もも回り26.8インチ(約68cm)、ふくらはぎ周囲は16.4インチ(41.7cm)となってます。
いかがでしたか? オリンピック選手のように世界で活躍する選手がいかにスゴイことか、よくわかる数字でしたね。こういったことを頭に入れておくと、ますますオリンピックを楽しめるようになるはずですよ。
(文/水野渚紗)
【参考】
※15 Surprising Facts About World Class Athletes-StrengthPlanet.com