あなたは会社を辞めたことがありますか? もしあるとしたら、自己都合と会社都合、どちらでしたか?
いずれにしても、一番の理想は円満退社ですよね。とは言え、理想は理想。現実的にはなかなかうまくいかないことだってあります。
例えば、いわゆるブラック企業に勤めていた場合などは、非難ごうごう、捨て台詞のひとつやふたつをお見舞いする人だって珍しくないことでしょう。
そこで、「嫌で辞めた会社に対して、今まで何回“潰れろ”と思いましたか?」というアンケートを20代~30代の男女100人に実施。その結果、2.9回ということがわかりました! 多いような少ないような……?
さらに、会社そのものより、別のことで不満を抱いている人も多数いたことが判明しました。アンケート結果をもとに、詳しくみんなの不満を見ていきましょう。
■84%の人達は「潰れろ」とまでは思っていないが……
実は、寄せられた回答をみると、0回という人たちがほとんど。割合はなんと、84%にものぼっています。
ただ、「嫌になった会社はない」とか「会社を辞めたことがない」という人がいる一方で、微妙な胸の内を明かしたコメントも多数ありました。
「辞めたら関係ないし。ただ、“その会社にはもう二度と行きたくない!”とは数え切れないくらい思った」
「潰れろと思ったことはない。ただ、“がんばれ”って思うし、新しい会社がその会社より売上が上がれば“ざまーみろ”って思うだけです」
「(辞めた会社が)求人をいつも募集しているのを見ると、“ざまーみろ”と思います」
しかし、中には「潰れろと思ったことはないが、4社くらい潰れた」という「デスノートの会社版でも持ってんですか!?」と、問いただしたくなるようなコメントも……。恐ろしいですね……。
■思った回数は「無制限」という人がなんと約1割いた!
あと、「実際に潰れるまで思い続ける」という、陰陽師さながらの念を発し続ける人をはじめ、何回でも思う(思った)という人達が11%いました。
この人達は一体、どんなことがあったというのでしょうか? 面白かったコメントの一部をご紹介したいと思います。
「パートに降格になり、給料や待遇が悪くなった。同時期、社長が自分の娘を私立に入学させたり習い事にお金をかけていたりしたことがわかり頭にきた」
「それはもう何度も思いました。正直者が馬鹿を見る。そんな会社でした。いつも悔しい思いをしていました。ですが、そんな会社を変えることはできませんでした。辞職を考えるようになってから1年後にやっと退職。“もっと早く辞めておけば時間の無駄遣いにはならなかったのに”と少し後悔しております」
それぞれに事情は違っても、心機一転、新たな会社ではうまくいっていることを願うばかりですね。
■「潰れろ」と思うのは社内の人間関係に問題が……
ちなみに今回のアンケートでは、人に対しての不平不満が目立っていたのが特徴的でした。
「会社というより人。こんな奴が上にいる会社なんて先がないなとは思った」
「社内には良い人もいたので“潰れろ”とは思わないが、“嫌な印象の人が不幸せになりますように”と、その会社のことを思い出したり、話題になったりするたび軽く思う」
「嫌な上司に対し、“みんなの前で恥をかけ!”と思ったことは数知れず」
言われてみると、「企業は人なり」なんて言葉もあります。会社が嫌でも、同僚や上司に恵まれていたのなら、「会社潰れろ!」レベルにまでは深刻化しないのかもしれませんね。
しかし、どう考えても問題ありの会社だった場合は、やはり自分なりの決断も必要になると思います。いずれにしても、いつかは「あの苦い過去があったから今がある!」と笑って言えるようになりたいものです。
(文/富士峰子)
【調査概要】
調査方法:インターネットリサーチ『簡単アンケート』
調査期間:2014年11月11日 (火)
調査対象:全国20代~30代の男女計100名