そろそろ飲み会が増える季節ですね。これぐらいの時期になると、おじさんが「最近の若いやつは元気がない! 酒も飲まない!」と言っているのを聞いたことがありませんか?
こんなことを言うおじさんが若い頃は、どこでもかしこでも若者がイッキ飲みをしたりさせられたりしていました。
しかし、急性アルコール中毒の啓蒙活動もあってか、無理やり飲ませる大人はいなくなっている様子……。最近、「イッキ飲みなんて古いよ」なんて声を耳にします。
そこで今回、この噂が本当かどうか確かめたくて、男女100人に「今まで会社の飲み会でイッキ飲みは何回させられましたか?」という質問をしてみました。
■今時の若者はイッキ飲みなんてしない!
結果は、たったの2.46回でした。会社員人生で飲み会は最低でも40回はあるはずなので、驚くほど少ない数字だと思いませんか?
この内容を見ていると「若い頃」といった回答がほとんどで、おおむね会社からは撲滅されている様子。よかったですね! とくに、お酒の弱い女性はこの結果にホッとひと安心したのではないでしょうか。
おじさん達が若い頃、いわゆるバブル期はイッキ飲みはするのが当然の時代だったのかもしれません。しかし、もはや無理強いは時代遅れ。これからは、この言葉そのものが死語になる可能性もありそうです……。
あと、「あったら絶対にとめます」などの非常に誠実な回答がチラホラ。もしかしたら、こういった人達のおかげでイッキ飲みが減っていったのかもしれませんね。
「キッパリ断ります」
「一気飲みはやめさせることはあっても、させたことはない」
ただ、中にはわずかな数ではありますが「数え上げることができないくらいです」「押さえつけられての一気飲みはもうごめん被りたい」「数回で意識が飛んだ」などの回答も……。
これはもう、パワハラっぽいです。ちょっと怖い会社かも。
営業がメインの広告代理店などでは、飲まされるか脱がされるか、みたいな究極の二択を迫られる会社もあるようです。そういったイケイケドンドンな会社では、もしかしたらまだイッキ飲みがあるのかもしれませんね。
■日本人は下戸なのでイッキ飲みは危険!
そもそも日本人の40%はお酒が弱く、4%は全く飲めません。そのため、飲める人は絶対に無理強いはしないように。
また、お酒は飲んでいるときは平気でも、飲んでいたお店から出たあとに急激に気分が悪くなったことはありませんか? それはアルコールが脳に達するまで、30分~1時間くらい時間がかかるからなんです。
よって、いつもは飲めないのに同僚や友人が飲み過ぎてしまった場合、本人がいくら「大丈夫大丈夫」と言っていても、そばに付いて見てあげたほうが無難ですよ。
放っておいたら、大変なことになるかもしれないので……。
もし周囲でイッキ飲みを見かけたら、とめてあげる勇気も必要です。場が白けるかもしれませんが、命より大事なものはありません。ぜひお酒を飲むときは危険性も頭に入れつつ、楽しみましょう!
(文/安原宏美)
【調査概要】
調査方法:インターネットリサーチ『簡単アンケート』
調査期間:2014年11月4日(火)
調査対象:全国20代~60代の男女計100名