早いもので今年も残すところ1ヶ月ですね。
今年は、お給料増えないのに物価はどんどん上がるし、仕方ないと思っていた消費税アップが思ったより大打撃だし、仕事だって安定している訳じゃない。なんだか、将来の不安ばかりが積った1年でした。
将来の不安といえば、高齢者の貧困問題も連日のようにニュースになっていますが、みなさんは老後の備えはもうはじめていますか?
そこで今回は、老後の貧困対策について、30代の男女100人に調査してみました。さて、どんな答えが寄せられたでしょうか……。
■社会人になったらすぐに貯金するべし!
まず、最も多かった対策は「社会人になったらすぐに貯金を始めるべき」という意見でした。
「いま思うと、物心ついたときからやっておくべきだが、少なくとも20歳からコツコツと数千万は持ってないとなーっと思う」
「社会人になった時から。自分の身は自分で守る」
「就職した時から。早ければ早いほどいいと思う」
正論ですが、社会人デビューしたてで50年後の自分を想像するって難しいような気も……。でも、塵も積もれば山となる! 新人のうちに、責任感と貯金の癖をつけるべきなのですね。
■お金や高齢者問題は早期教育が必要!
続いて多かったのは、経済や高齢者問題は学生時代に教えるべきという意見。
「小学校時代から高齢者問題を教えるべき」
「対策は就職してから。その為に中学生ぐらいから人生、税金、法律など教育が必要」
「20歳からとにかく貯金。高校の授業で老後のことを教えればいい」
“知ること”が最大の対策になる、というのはとっても本質的。これは確かに、よりよい選択につながりそうです。
■日本人の不安の原因は年金問題だった!
また、多くの回答で際立っていたのが“年金”という言葉。
「年金があてにならない世の中だから」
「年金はもらえないと思うから」
このような、30代にとって年金への信頼は限りなく薄いことが判明しました。言われてみると、あなたもそうではないですか?
■男性は老後の貧困対策にやや呑気な傾向
最後に、男女差についてもご紹介します。なんと、貧困対策を始めるべき年齢について男女で大きなズレがあることが分かりました!
[女性]
1位:社会人になったら(47%)
2位:20代(16%)
3位:30代(8%)
4位:0歳(6%)
5位:10代(4%)
6位:0代(2%)
その他(17%)
[男性]
1位:社会人になったら(27%)
2位:30代(21%)
3位:40代(11%)
4位:10代(8%)
5位:20代(6%)
6位:0歳(4%)
その他(23%)
この結果、あなたはどう思いますか?
男性の年齢の高さは、「生活などで余裕がないって意見かな?」 と思いきや、「しっかり貯金していく」や「子どもの教育資金と共に貯める」とかなのです。いや、40才って初老ですからね……?
この男女の意識の溝、カップルや家庭でもひと悶着起こしているような気がしてなりません。
その他、「貧困にならない生き方、生き延びる力を養うべき」「年金以外の収入になりそうなものをつくっておく」「病気にならない身体をつくることが重要」など、様々なコメントが寄せられ、多くの30代が老後貧困について真剣に捉えていることが分かりました。
社会がどうなろうとも必ず訪れる老後。私たちが貧困から身を守るためにすべきことは、まず、関心を持ち知識を得ることなのではないでしょうか。
(文/茶柱ズバ子)
【調査概要】
調査方法:インターネットリサーチ『簡単アンケート』
調査期間:2014年11月18日 (火)
調査対象:全国30代男女計100名