このたび、有力な栄養士の方々への取材から、健康的な食生活に気をつかっている人達へ警鐘を鳴らす驚きの事実が判明しました。
とくに、食に関するダイエット法を実践している人は要注意です。というのも、ダイエットの際、あまりにも忘れられがちな重要な食物があるから!
そもそも、バランスの良い食生活とは何を食べないのか、ということではありません。一定の食べ物を切り捨てたところで、食生活は自動的にヘルシーなものになるとは限らないわけです。
“制限を課した食事プランを固守する事こそ減量の秘訣”などと決めつけるのは簡単です。しかし、どんなに栄養面に気を使っていても「●●は食べるべきではない」などとこだわっていては、重要な栄養素を逃すことになる可能性大!
そこで今回は、アメリカの健康情報サイト『Fitbie』より、あなたが損失しているかもしれない7つの食べ物についてご紹介したいと思います。
■1:卵⇒ ビタミンB12が豊富な最良のタンパク源
卵といえば、コレステロール問題が真っ先にやり玉に挙げられます。
しかし、ニューヨークのダイエット専門家ジャッキー・ロンドンは、「卵は高いコレステロールだが安全で、じつは、卵以外の他の要因がコレステロール値をあげているのだ」と説いています。
ロンドンはまた、卵にはビタミンB12が豊富だということを巷で強調していない点を指摘していて、とくに菜食主義の方や、野菜中心の食事の方にとって重要な食材であると述べています。
さらに、「生物学的に最も摂取しやすく、最も良いタンパク源である」とも説明しています。それでも、卵を多く食べるのが心配な人は、1つの卵に2つ分の卵白を混ぜましょう。
こうすると、卵黄からの栄養分を摂取しつつ、脂肪分をカットできます。卵と卵白を置き換えずに、3個の卵でオムレツを作るのならば、チーズを抜きましょう。
■2:乳製品⇒ カルシウムとカリウムの宝庫
チーズや牛乳のような乳製品は、カルシウムやカリウムの格好の栄養源です。健康的な食生活では一般的には制限されません。
ロンドン曰く、「あなた方は8グラムのタンパク質を動物のミルクから摂取することができます。それを、大豆、アーモンド、もしくはココナッツに変更すると、そのタンパク質を失うことになります。
そして、カリウムを他の食品で摂取することになります。アメリカ人はカリウムが不足しています。乳製品こそ、その良い補給源なのです」とのこと。
ですから、乳製品を誤った理由で避けないでください。どうしても脂肪分が気になるなら、チーズは限定した1オンス(28.35グラム)の摂取にしたうえで、スキムミルクを継続してください。
■3:パスタ⇒ サイドディッシュとして考えよう!
スモールチェンジダイエットの著者、ケイ・ガンズは次のように述べています。
「人々はパスタの摂取により体重が増えることはありません、体重増は、摂取量と一緒に何を食べるかによるのです」
ガンズはまた、パスタを主食ではなくサイドディッシュとして作るようにと説いています。そのためには、一食分のパスタは半カップ、もしくは最大で1カップまでにしましょう。
また、クリーミーなソースは高カロリーなので避けるようにしましょう。その代わりにオリーブオイル、野菜、脂肪分の少ないたんぱく質ソース(海老など)で和えると、栄養のバランスがとれ、お腹も満たされます。
■4:ジャガイモ⇒ 調理方法でスーパーフードに!?
サツマイモは一般的にスーパーフードと呼ばれていますが、ジャガイモにはいい所が全くないと思われています。「何人の人たちがこのことを信じているかは分かりません」とガンズは言います……。
じつは、ジャガイモからは繊維質とカリウムが摂れます。しかも、カロリーはさほど高くありません。ダイエットが成功するかしないかは、ジャガイモをどのように調理するかにかかっていたのです。
フライドポテトやポテト・スキンといった胃にもたれるものはもってのほか。
そうではないジャガイモ料理に、栄養価が高くしかもカロリー的には控え目なチリソース、ギリシアヨーグルト、マスタードやハムスで、刺激を添えるトッピングをしましょう。
■5:ナッツ⇒ ショットグラスのサイズを目安に摂ろう!
多くの人が「ナッツは太る」と思っていることでしょう。しかし、太ってしまう本当の原因は、ナッツの食べ過ぎなのです。本来、ナッツは好ましい脂肪とタンパク質の源なのです。
ですから、ナッツを食べるときは小分けにしましょう。一人前は、ざっとショットグラスのサイズの量が目安です。決して袋や瓶から直接食べたりしてはいけません。食べる手が止まらなくなってしまいます……。
■6:パン⇒ 全粒粉のパンを選ぼう!
いつから炭水化物は私たちの敵になったのでしょうか? カンズ氏によれば、昼食にサンドウィッチをとるのはとてもお勧めなのだそうです。
また、ダイエット中の人なら、グリルチキンとアボカド、七面鳥とトマトとマスタード、またはアーモンドバターと少しのジャムを、全粒粉のパンに挟めば言うことがないのだとか。
重要なのは、全粒粉のパンを選ぶこと。そうすることによって、タンパク質と食物繊維、それ以外の大事な栄養素を摂取することが可能になります。
■7:嗜好品⇒ 全面禁止は逆効果!
健康的な食生活から間違いなく脱落する方法は、言うまでもなく嗜好品を全て禁止することではないでしょうか。
しかし、ガンズ氏は、たとえばアルコール好きの人に対しては、「“多い方が良い”のルールが適用されないということだけを覚えておいてください」と言います。
具体的には、飲酒を適量に抑え、水分を摂り体内を循環させることをすすめていて、「赤ワインをグラス一杯、またはライムを添えたウォッカソーダは、ピニャコラーダよりもかなり良い選択だ」と述べています。
嗜好品を全てカットしてしまうと、 社交的でなくなるのではないかと思うかもしれません。また、ある日突然、良かれと思って続けていた健康的な食生活が、仕事の邪魔をするもののように感じられてくるかもしれません。
ガンズ氏は「クッキーすら、やめる必要はないのです」と言います。そして、「常軌を逸した食べ方ならともかく、全体で見て健康的な食事を続けられているのなら、それで十分なのです」と述べています。
以上、7つの食べ物を紹介しました。何事も我慢は大敵だということがわかりましたね。
女性の多くはスイーツに目がないと思いますが、たとえばどうしてもスイーツが食べたくなったときは、1つのデザートを何人かでシェアして食べてみては?
これなら罪悪感もカロリーもグンと激減。友情も深まるし、一石三鳥です! ダイエット中の方も、この記事を参考に、栄養面を考慮した健康的な食生活というものをあらためて考えてみてくださいね。
(文/富士峰子)
【参考】