突然ですが、みなさんの周りには、「オレ、天才」と豪語しちゃう、自称天才の超凡人さんっていませんか?
不思議なことに、自称天才って能力は標準以下のツワモノも多くて、周囲の不快指数はかなり高めですよね。
実は今まで「自分は天才だ」と勘違いしている人の遭遇率を全国30代の男女100人に調査したところ、自称天才について、ある傾向が浮き彫りになりました。
そして、この謎を解くカギになりそうな、ナルシストについての興味深い研究結果が発表されたので、以下から一緒にご紹介したいと思います!
■男性は自分を天才だと思い込みやすい
まず、自称天才との遭遇率はなんと29%。大体3割が遭遇していることが判明しました! あらら、勘違いの天才被害、多すぎますよね……。
ところで、みなさんは、“自称天才”って男と女ではどちらが多い印象がありますか? 今回の調査では、自称天才は男性に多い傾向が見られました。
寄せられた回答を見てみると、例えば「自分で“俺って天才や”って言っちゃう姿が恥ずかしかった」「男性に多いね。大したことないのに」など。
確かに、男性の方がプライド高いイメージですよね。それで自分の能力も過信しがち。実際、ちゃんとした研究で男性は女性より、自分を「天才だ」と思いやすいことが明らかになっているのです!
■男性はナルシストで特権意識が強い!
つい先日、米ニューヨーク州立大学バッファロー校 経営管理大学院が「男性の方が女性よりもナルシストの傾向が強い」という研究結果を発表。
今回のアンケートで自称天才に男性が多いという結果になったのは、単なる偶然ではないのです!
報告によると、女性より男性の方が年齢に関係なく一貫して“ナルシシスト傾向”において高い得点を出していることが判明。しかもこの研究、30年に渡り475,000人以上を調査したというから驚きです……。
研究結果の筆頭著者であるエミリー・グリハルバ博士は、「ナルシズムは自尊心と情緒的安定を生むのでリーダーシップを取る上で必要だけど、同時に特権意識が強いことも特徴的で、男性は他人を利用する傾向が女性よりも強い」と指摘。
理由については、「幼い頃から社会を観察してゆくうちに、男性は社会でリーダーシップを持って生きていくこと、女性はそれを支える立場や振る舞いをするという役割が刷り込まれていくからではないか」と推測しています。
これって、昔ながらの夫婦関係ですよね。旦那さんが外で働いて、女性は家庭を守る、みたいなステレオタイプな格差。
つまり、世の中がこんな風潮だから、ナルシズムが強くなり、それで自分を保っている男性が多い、ということ。
どうでしょう? 迷惑な、自称天才に男性が多い理由がほんの少しだけ解けたでしょうか? ただ、今は女性が第一線で働くことが昔よりずっと当りまえになっています。
エミリー・グリハルバ博士の理論が本当なら、今後は勘違いの自称天才も男女平等の時代がきちゃうかもですね!
男性と同じぐらい働く私たちも、時には自称天才になってもいいのかも? でも、勘違いのしすぎには重々注意したいですね!
(文/茶柱ズバ子)
【参考】
【調査概要】
調査方法:インターネットリサーチ『簡単アンケート』
調査期間:2014年12月25日(木)
調査対象:全国30代の男女100名