お金をかけずに「健康的でおいしい料理が作れる」3つのステップ

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2015.04.21

suzie.20150420

『簡単、なのに美味い!家めしこそ、最高のごちそうである。』(佐々木俊尚著、マガジンハウス)は、人気フリージャーナリストが“センスのいい食卓”について書いた書籍。

発行から少し時間が経っていますが、とてもいい本なのでご紹介したいと思います。

◼︎健康的でおいしい“家めし”

著者が本書で訴えているのは、派手な“美食”ではなく、もちろん人工的な“ファスト食”でもなく、やたらとオーガニックにこだわるような“自然食”でもない食のあり方。

「しっくりなじむ洗いざらしの綿のパンツと清潔なシャツを着て、簡素な台所に立ち、素早く手軽に、しかもお金をかけずに健康的で美味しい家めしをつくる」(「はじめに」より)

そういう生活が、いま求められているのではないかということです。

◼︎シンプルで実践的な食生活

簡素でシンプルで実践的な食生活を送るためのポイントは、次の3つ。

(1)外食ではなく、健康的でおいしい日々の食事を自分のものにするということ。

(2)そういう食事は、実は安価だし、つくるのにも時間はかからず、調理も難しくない。

(3)そこから始まる生活は、とてもセンスがよく気持ちのよいものであるということ。(「はじめに」より)

そして、「日常の食事をもっとおいしく、かんたんに」というスタイルを進めるにあたっては、献立の組み方にも次のようなステップがあるのだといいます。

(1)最初に食材から考える

いってみれば、「きょうはカレーにしよう」ではなく、「きょうは大根を食べよう」というような考え方からスタートしようということ。

つまり、基本の献立はまず冷蔵庫にすでにある食材で決めて、足りないものはその日に買い足す。そうやって献立を考えていこうという考え方。

献立の計画を細かく立てるのではなく、もっとゆるく「きょうはこんな食材があるのか。じゃあ、これつくるか」ぐらいがちょうどいいということです。(107ページより)

(2)次に味つけを選ぶ

味つけの選択をどうするかによって献立はだいぶ決まってきますが、その味つけは、大雑把にいうと「甘い」「酸っぱい」「塩味」「醤油味」「味噌味」「クリーム味」「カレー味」に分けられるそうです。

7種類の味がかぶらないように、3つの料理をつくるのが基本的な考え方。7種類から3種類選ぶだけなので、意外にかんたんなことだとか。(115ページより)

(3)最後は調理法を決める

最後の調理法は、味つけを決めれば、ある程度限定されてくるもの。

たとえば、かぼちゃがあったとすれば、「甘い」なら八方出汁で煮る「和風煮」、「酸っぱい」なら「バルサミコ炒め」というように、「どういう料理にするか」もだんだん決まってくるわけです。

このように、肩肘を張らず、楽しみながら実践できる“家めし”のアイデアがたくさん。文体も柔らかなので、抵抗なく読み進めることができます。

(文/印南敦史)

 

【参考】

※佐々木俊尚(2014)『簡単、なのに美味い!家めしこそ、最高のごちそうである。』マガジンハウス

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