自分の話をするより難易度が高い「人の話を聞く」5つのステップ

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2015.04.28

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ラジオDJとして5,000人以上の人々にインタビューしてきた実績を持つという著者が、相手の心を自然に開き、上手に話を引き出すための方法を明かした書籍が『話すより10倍ラク!  聞く会話術』(西任暁子著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

「はじめに」にある記述によれば、およそ20年間にわたり、著者がプロとして“伝わる話し方”を追求するなかでわかってきたのは、「多くの人は、“コミュニケーションが下手だと思い込んでいるから下手になっている”」ということだといいます。

そこで本書では、そのような観点から会話術の秘訣を伝授しているということ。その秘訣をひとことでいうなら、「相手を主役にすること」だとか。

相手が輝ける舞台をつくり、主役の相手に話してもらって魅力を引き出す。そうすれば、相手は話すことが楽しくなってくるというわけです。そして、相手を主役にするためには、次の5つのステップを踏むことが大切。

◼︎相手を主役にする5つのステップ

(1)相手を好きになる

(2)相手が話しやすい場をつくる

(3)相手を褒めて心を開いてもらう

(4)相手が話したいことを引き出す

(5)相手の話を盛り上げる

まず第1ステップですが、苦手な相手は誰にでもいるもの。しかし、だったら「好きになればいい」という発想です。相手を好きになれば、相手からも好かれるものだから。

次に第2ステップ。相手に主役として立ってもらうための舞台づくりとして、相手が話しやすい場をつくる。

そのうえで第3ステップでは、相手を褒めて、心を開いてもらう。「話したい」と感じるのは心を許せる人が自分を受け入れてくれるときなので、その土台をつくるということです。

◼︎会話術はビジネスにも応用可能!

第4ステップですべきは、相手が話したいことを質問で引き出していくこと。誰にでも「ここを聞いてほしい」という心のスイッチがあるので、そこを押せばいいという考え方です。

そして最後の第5ステップでは、相手の話が途切れずにふくらんでいくように、場を盛り上げる。ポイントは、聞き方、盛り上げ方次第で、相手の話はいかようにも変化するということ。

本書ではこのようなコンセプトを軸に、“聞くための会話術”が展開されるわけですが、ここで意識しておいていただきたいことがあります。

それは、「ラジオDJの話だから」と他人事のように流すのではもったいないということ。別な表現を用いるなら、オリエンテーションや会議など、ビジネスの現場でも応用できるテクニックが詰まっているということです。

話すことと同様に、あるいはそれ以上に、人の話を聞くことは難しいもの。上手な話の聞き方って、誰も教えてくれないですもんね。しかし本書を読んでみれば、実用的なヒントを見つけることができるかもしれません。

(文/印南敦史)

 

【参考】

西任暁子(2015)『話すより10倍ラク!  聞く会話術』ディスカヴァー・トゥエンティワン

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