実は世界でも日本ぐらい!海外で割り算の「÷」が使われない理由

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2015.04.30

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世界195ヶ国の中で、日本を含め3ヶ国しか使っていない算数記号があります。それは、“÷(割る)”。

私たち日本人にとっては子どもの時からお馴染みですが、実は世界のほとんどの人は知らない謎の記号なんです!

日本以外で使っている国は、イギリスとアメリカ。「結構、大国じゃん」と思うかもしれませんが、しょせん世界中の3ヶ国です。他の国は、“/”とか“:”とかなどがメインです。

いったい何故、こんな事態になってしまったのでしょうか? 今回は、その意外な理由をお伝えします。

■有名人2人のケンカが原因だった!

今から350年ほど前のことです。当時、数学界である事が発見されました。それは、微分積分です。

微分積分について、2人の有名人が「我こそは発明者・発見者!」と名乗りをあげました。その2人とは、ニュートン(イギリス)とライプニッツ(ドイツ)です。

お互いに「我こそが正統な発見者なり」「あいつが私の研究を盗んだ」など国をまたがって大喧嘩しました。

数学・科学の世界では、当時現役の大御所ですから、それぞれ弟子や支持者を巻き込んでの大論争に! イギリス数学界vs.(英以外の)ヨーロッパ数学界の戦いになり、俗にいう17世紀の“微分積分大論争”が起こったのです。

ずっと後になって、ニュートンは微分から、ライプニッツは積分からそれぞれ微分積分を構築したことが分かりましたが、もうその頃には、手遅れ。仲違いした両陣営の数学者たちの仲は戻りませんでした。

当時、ニュートンのいるイギリス数学界で割るは、“÷”などを使っていました。そしてライプニッツのいるヨーロッパ数学界は、ライプニッツ本人が割り算記号として使用し始めた“:”や“/”などを使っていました。

微分積分大論争によって世界の数学者たちの仲が2陣営に割れてしまったので、そのま“割る”の記号も交わることなくそれぞれ使われて流通し始めます。

■日本で÷が使われるようになった理由

アメリカが÷なのは分かります。だって、イギリスから移民して開拓した国ですから。でも、何故日本も÷なのでしょう。それは、鎖国と世界の中心地から遠かったことが理由です。

ニュートン派とライプニッツ派に別れて論争していた時期。日本は鎖国していて、そんな論争とは無関係でした。それで後に入ってきた割り算記号(÷)の方が、たまたま広く流通したというわけです。

21世紀の今でも、日本、英米以外の国の人にたとえば“6÷3”という式を見せても「÷って何?」「見たことない」という反応をされます。実は÷は超マイナーな記号なんですね。

パソコンのキーボードを見ても、/や+、−はありますが÷はありません。

日本・英米以外の国でも一部の場所や状況などで使われていることもあるようですが(ノルウェーの一部や、各国の小学教育などで)、あまり知られていない÷。

英米でも世界標準に合わせて/を割り算としていることも多くなってきましたから、「日本だけが÷を使っている」なんて話もあるくらいです。

私たちには馴染み深い÷が実は、世界でも超マイナーな記号だったなんて、ちょっとビックリしてしまいませんか? 意外と日本だけのものが身近にあることがよくわかりましたね。

(文/シール坊)

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