今、熟年離婚や日本の約3組に1組の夫婦が離婚する、などという離婚率上昇の話題が尽きません。
「結婚は人生の墓場だ」などとよく言われますが、永遠の愛を誓った相手に、結婚後、どれほどの人がその愛情を保ち続けていられるのでしょうか。
総合マーケティング支援を行う株式会社ネオマーケティングが実施した調査で、結婚後に薄れる夫婦の愛情度合いが判明しました! 今回は、結婚に憧れる女性にとっては辛く、悲しい現実をお伝えします。
■配偶者に対する愛情は結婚後10年で大きく減少
まず、「あなたは現在、配偶者に対する愛情がどの程度ありますか?」という質問に「とても愛情がある」と回答したのは全体で35.5%で、結婚年数と性別で大きな差が出る結果となりました。
結婚3年未満の女性は53.0%と半数を超える人が「とても愛情がある」と回答していますが、結婚10年以上の女性はわずか14.0%に減少だったのです!
男性は、結婚3年未満が44.0%に対し、結婚10年以上は31.0%と女性同様減少してはいるものの、減少率は女性ほどではありませんでした。
ということは、結婚生活を重ねると、女性の愛情は大きく減少するのでしょうか。この数字を見ると、日本の離婚率が上昇するのも頷けますね。
■約半数の夫婦が相手に言えない秘密を持っている
さらに残念なことに、夫婦の約半数は、相手に隠し事をしていることもわかりました。
「あなたは配偶者に言えない秘密がありますか?」と聞いたところ、44.8%の既婚男女が「ある」と回答。結婚3年未満の男女差を比べてみると、「ある」と答えた男性は39.0%で女性は59.0%だったのです!
女性の方が秘密を持ったまま結婚生活を続けているのですね。具体的には、以下の通り。
【結婚3年未満】
「漫画を描いていること」(24歳女性)
「こっそり携帯チェックをしている」(27歳女性)
「プチ整形していること」(29歳女性)
「元カレの人数」(29歳女性)
「年収について」(33歳男性)
「糖尿病」(44歳男性)
【結婚10年以上】
「秘密の貯金をしている」(37歳男性)
「家計の一部を借りて、資産運用をしている」(39歳男性)
「過去の浮気」(43歳男性)
「化粧品など金額がかさむものを購入したりしたこと」(50歳女性)
「プラトニックだが、たまに連絡を取り合う異性がいる」(65歳女性)
結婚の年数によって相手に言えない秘密も変化してくるようです。
■ずっと幸せな結婚生活を送るには思いやりが大切
ただし、こういった傾向があると分かっただけで、ちゃんと幸せな夫婦ももちろんいます!
「あなたが結婚してよかったと感じるときを教えてください」という質問の最も多い回答は、「何気ないとき」で全体の51.0%でした。次いで「子どもができたとき」38.5%、「食事のとき」37.0%となっています。
何気ない時間を共に過ごせる相手がそばにいるというだけで、結婚した甲斐があるというものではないでしょうか。
それでは、ずっとその幸せをキープするために、夫婦間でどんなことを気を付けたらいいのでしょうか? これの参考になるのが、既婚男女が普段大切にしていることです。
最後に「あなたが結婚生活を送る上で、最も大切だと思うものをお答えください」という質問の答えをご紹介します。
最も多かった回答は、「愛情」でした。しかし、全体意見と結婚3年未満の男女、そして結婚10年以上の男性にとっては、という条件付きになります。
結婚10年以上の女性が最も多く回答したのは、「感謝の気持ち・思いやり」。次いで「コミュニケーション」、「経済力」、そして4番目にやっと「愛情」という回答が出てきたのです!
結婚10年以上の女性、つまりベテラン妻が結婚生活に大切と思うことは「愛情」よりも「感謝の気持ち・思いやり」というわけ。
結婚は、すること以上に“続けること”が難しいと言われています。相手への愛情を保つために、感謝と思いやりを忘れずに温かい家庭を築くことが大事なんですね。
ずっと夫を愛していたい、幸せでいたいと思うなら、常日頃から「幸せにしてくれてありがとう」と言うように心がけてみては? それだけできっと楽しい毎日になりますよ。
(文/中田蜜柑)
【調査概要】
調査期間:2015年1月8日(木)~9日(金)
調査対象:既婚者かつ結婚して3年未満、もしくは10年以上の男女計400名