世界で一番チョコ好き!日本人も知らない日本のお菓子事情10個

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2015.05.02

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イースター、バレンタインデー、ハロウィーン、そしてクリスマスの時期になると、アメリカのスーパーマーケットの棚にお菓子やスイーツが並びます。

それでカンザス大学の歴史学教授、エリック・ラスさんは「アメリカではいろんな祝日とスイーツが結びつけられていますが、きっと外国から来た人がこれを目にしたら、一体これは何なんだと、疑問に思うことでしょう」と言います。

そして今、食べ物と文化の歴史家たちは、世界中にいる甘党たちの共通点についてまとめようと試みている最中です。

ラスさんは日本の食べ物と文化の専門家ですが、今月リリースされる新しいオックスフォード・コンパニオンの『Sugar and Sweets』で、東アジアの地域編集者を務めています。

世界中のスイーツや砂糖についての600以上のエントリーのカタログを、黙々と制作している最中なのです!

ラスさんは「この百科事典は、スイーツの文化的側面、そして科学的側面を説明しているのです」と語ってます。さらに「日本の甘党の人々は、アメリカとは全く違う」と主張。

そこで、ラスさんは自分のオックスフォード・コンパニオンへの投稿作品を使って、日本のスイーツ文化について知っておくべきことトップ10をまとめました。

これが、日本人の私たちが見ると「なるほど!」と思うところもあれば、「そうなの?」と不思議になるところも……。そんなトップ10を見てみましょう。

■1:「花より団子」は名言

日本人は「花より団子」という慣用句を使いますが、それはお花見のときに桜の花よりも用意された軽食の方が注目を集めるという事実を表現しています。

花を愛でる心を持ちながらも、おいしいものに目がない日本人の特徴をよく表現した言葉だと言えるでしょう。

■2:カステラは南蛮菓子

日本人は400年以上前にポルトガル人から砂糖菓子の作り方を学びました。近代の初めに来たポルトガル人や西洋人は“南蛮人”と呼ばれていました。

今でも“南蛮菓子”は、ポルトガル由来のおやつやお菓子を指しています。カステラ、たまごボーロ、金平糖などが日本に伝えられ定着しました。

■3:兵糧パンは軍隊携帯食

日本のパン屋さんは4月12日に『パンの記念日』をお祝いします。1842年のこの日に、初めて軍隊携帯食としてパンが作られたことを記念しています。これが日本で初めて焼かれたパンと言われているそうです。

それまで日本では軍でもお米を食べていたのですが、お米を炊くと煙で敵に居場所が知られてしまいます。それに比べてパンは長持ちしすぐに食べられるということで、兵糧パンが作られたのです。

■4:サトウキビで赤字解消

江戸時代には、砂糖は高価な輸入品でした。海外から砂糖を購入していたために、当時の日本は大幅な貿易赤字に苦しんでいました。

そこで当時の将軍が、これを是正するために、国内でサトウキビの栽培をはじめました。自国で砂糖を作らなくてもよくなれば、貿易赤字も解消するというわけです。

■5:チョコ消費量は世界一

日本は、アジア太平洋地域で最大の菓子市場です。中でもチョコレートについては、消費量世界一。世界で一番チョコレートを食べているのは、何を隠そう日本人なのです。

バレンタインデーと言えばチョコレートですが、これも日本だけの習慣です。日本人は意外にもチョコレート好きな民族なのです。

■6:日本人は実験大好き!

日本のショコラティエは、いろいろなフレーバーを実験するのが大好きです。フレーバーにはカボチャや醤油、玉ねぎまであるのです。

『柿の種』と呼ばれる醤油と唐辛子で味付けされたスナックに、チョコレートをかけたものもあります。

■7:昔は果物を菓子呼び

日本語では、スイーツのことを『KASHI』と呼びます。菓子という言葉はもともと果物やナッツという意味でした。

今では砂糖を使っているイメージがありますが、昔の砂糖は高級品。お菓子に使われるようになったのは、16世紀ごろからです。砂糖がない時代は、果物やナッツを間食にしていたのですね。

■8:和菓子で健康的に?

6月16日は、『和菓子の日』と呼ばれています。平安時代、日本を疫病の大流行が襲い、たくさんの人が亡くなりました。

これを神々の怒りと考えた当時の天皇が、神前にお菓子やお餅をお供えして、怒りを鎮めたのがはじまりとされています。それ以来、その日に和菓子を食べると健康でいられるという教えが受け継がれるようになりました。

■9:甘くない菓子が好き

日本人は1年におよそ350,000トンの菓子類を消費しています。しかしカロリーに注目すれば、1日1人あたりたった100キロカロリー。

ヨーロッパ人やアメリカ人は、菓子類の消費は日本より少ないのですが、もっとたくさんの砂糖を1年に消費しており、その分1人あたりのカロリーも高くなっています。つまり日本では、西洋よりも甘くない菓子類が好まれているということです。

■10:『ロッテ』は文学的

日本を代表するチューインガムメーカーである『ロッテ』は、1948年に作られました。創設したのは、重光武雄という韓国人を祖先とする日本人。

ロッテ(Lotte)という名前は、ゲーテの作品『若きウェルテルの悩み』のヒロインであるシャルロッテ(Charlotte)から取られています。

ちなみにロッテのキャッチコピーは「お口の恋人」です。なんとも文学的ですね。

意外と日本人でも知らないようなことが多いと思いませんか? 甘党のみなさんは今後、こういった歴史も頭に入れてお菓子を楽しんでみてはいかがでしょうか?

(文/和洲太郎)

 

【参考】

10 sweet facts about the Japanese sweet tooth-The University of Kansas

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