アソコの大きさに悩んでいる男性がいたら、ぜひこの事実を教えてあげてください。どんなに小さい人でも、人間の男性のアソコは、霊長類全体で見ると最大なのです!
進化生物学者によるアソコのサイズについての研究を、『Daily Mail Online』を参考に今日は詳しく紹介していきましょう。
■人間は睾丸が普通で竿がとても長い
動物の種類によって、実はかなり幅があるアソコの大きさ。今回は、人間に近い種族である、チンパンジーやゴリラなどの霊長類とサイズを比較してみました。
厳密な調査によって、人間のオスは睾丸は普通サイズなのですが、竿は最大であることがわかったそうです。総合的に見て、人間のアソコは霊長類で最大。
それに対して、睾丸がそれなりに大きく竿が普通なのがチンパンジー。意外なことに、ゴリラの生殖器は他の種と比較するととても小さいそうです。
あんなに勇ましいオスのゴリラも、アソコが小さいと考えるとちょっとかわいいかも?
それでは、なぜ種によって、こんなにもアソコの大きさが違うのでしょうか? そこにはちゃんとした理由がありました。
■チンパンジーは“精子戦争”している
チンパンジーが大きいアソコをもっているのは、彼らが“精子戦争”と呼ばれる厳しい競争社会で生きていることに深い関係があります。
チンパンジーのメスは、高品質のDNAをゲットするためにあれこれと相手を吟味します。オスは他のオスより早く正確に、メスの卵子に自分の精子を届ける必要があります。そのために必要なのが、精子の量。
チンパンジーがもつ大きな睾丸は、たくさんの精子を作り出すために必要なのです。ちなみにチンパンジーのアソコには骨が入っており、交尾の際にメスを傷つけるようにできているそう。
これは、交尾の後に自分以外のオスとすぐにくっつかないようにするための工夫なのだとか。チンパンジー社会、恐ろしいですね。
■平和なゴリラのアソコが小さい理由
一方で、ゴリラのオスは、メスへの独占的なアクセスを持っています。ゴリラ社会は、グループ内での地位が厳しく決まっている階層社会なのです。
したがって、偉いオスのゴリラが好みのメスを選ぶと、他のオスは手出しせずに別のメスを探します。あるいは、偉いゴリラがメスを独占してしまいます。それでもゴリラ社会には何も起こりません。
ゴリラたちは、精子戦争を戦わない平和主義者なのです。しかしその結果として、ゴリラのアソコは小さいまま進化しませんでした。他のオスと争う必要がないからです。
地位があって威厳があっても、アソコが小さいオスゴリラ。生殖器のサイズは、その種がどれだけ社会化されているかに深い関係があるのです。
■人間のアソコが霊長類で最大な理由
しかし、なぜ人間のアソコは霊長類最大の大きさなのでしょうか。そこには2つの理由があると考えられます。
1つは、放熱の役割。たとえば犬が舌を出して体温調節をするように、動物は体内の熱を外側に逃す必要があります。
特に二足歩行をしている人間は、股間がむき出しになっているので熱を受けやすい。しかも精子は熱に弱く、温度が上がりすぎればすぐに死んでしまいます。
でも、そこに大きなアソコがあればどうでしょうか? 外気との接触面が大きくなり、熱を逃がしやすくなります。人間のアソコは、下半身を適温に保つために大きくなったのです。
ちなみに人間のアソコにも昔は骨が入っていたそうですが、社会化の段階でなくなっていったと考えられています。高度な社会を築いた人間にとっては、メスを傷つけることはむしろマイナスになっていったというわけです。
加えてもう1つ考えられているのが、メスを呼び寄せるという理由です。より人目を引く大きなアソコは、それだけメスに興味を持ってもらえる可能性を高めるのです。
ここでもやはり、二足歩行であることが、人間のアソコのサイズに大きく関わってきます。
なぜなら、チンパンジーやゴリラ、そして他の多くの動物において、普段アソコは奥の見えない場所にあるからです。したがって、アソコのサイズでメスの気を引くことはありません。
しかし人間だけは二足歩行なので、常に股間がむき出しです。顔の良さや体つきと同じように、アソコのサイズはオスの魅力を表現するために大切な要素だったのです。
ひょっとしたら、それは現代にも通じているのかもしれません。
(文/和洲太郎)
【参考】