危険視されたのは1999年!ジャンクフードの衝撃的な事実6つ

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2015.05.04

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時間がないとき、心に余裕がないとき、ついつい手が伸びてしまうジャンクフード。ハンバーガーやスナック菓子は、子供も大好きですよね。

「あまり体によくないな」と誰もが思っていても、ジャンクフードは生活に溶け込んでいます。

でもジャンクフードには、まだまだ知られていない事実があることを知っていますか? 今回は『Mother Jones』を参考に、ジャンクフードに関する6つの驚くべき事実を紹介します。

■1:口の中ですぐ溶けるスナックは危険かも

成分表を見てみるとわかる通りスナック菓子はたくさんの原料から成り立っており、体によくない油や人工甘味料が複雑に組み合わされています。

中でもスナック菓子の恐ろしいポイントは、あまり噛まないでも口の中で溶けてしまうこと。普段はあまり意識しないかもしれませんが、実はこれがスナック菓子の恐るべき効果に一役買っているのです。

私たちの脳は食品からエネルギー密度を読み取っており、「口の中に残っているものにはエネルギーがある」と判断しています。では、口の中ですぐ溶けてしまうスナック菓子はどうなるでしょうか?

脳はそこに「エネルギーがない」という間違った判断を下してしまうのです。たくさん食べても、脳はスナック菓子にエネルギーが詰まっていると感じられず、食べても食べてもお腹がいっぱいにならないのです。

食べ始めると止まらないスナック菓子は、意図的にそうなるように作られているのです。

■2:「甘いものは別腹」がスナック菓子に応用されている

“感覚特異性満腹感”という言葉を知っていますか? 私たちは普段「甘いものは別腹」と言って、お腹がいっぱいになった後でもスイーツを食べることがありますが、そこには科学的な根拠があります。

それが感覚特異性満腹感というもので、人は一つの味を味わい続けると、満腹感を感じるようにできているのです。ファーストフードやスナック菓子の味は、実はこの点を参考に作られています。

様々な調味料を組み合わせて作られた複雑な味は、心を奪うだけでなく、脳に「一つの味」だということを感じさせません。つまり、普通に食べる料理と違って、ジャンクフードでは感覚特異性満腹感を抱きづらいのです。

その結果として、ジャンクフードを「もっと食べたいな」と欲求が私たちに生まれます。いつまでも満腹感を感じられないまま、ばくばくと食べてしまえるジャンクフードの秘密は、実はこんなところにあるのですね。

■3:1999年にジャンクフードが危険と判明したが対策は取られていない

1999年、ジャンクフードを販売している業者によって、自分たちが販売する食品の危険性についての会議が秘密裏に行われました。そこでの合意は衝撃的なもので「ジャンクフードの大規模販売は大衆の健康を害する」というものでした。

この結果はレポートにまとめられ、各企業のCEOに送られたのですが、なんとこのレポートは完全に無視されました。

同じような動きはタバコ業界でもあったのですが、こちらの場合は喫煙の与える影響をパッケージにきちんと印刷するなど、きちんとその危険性を周知しました。

それに比べれば、ジャンクフード業界の対応は不誠実なものと言わざるを得ません。ジャンクフード企業は、自分たちの作っているものが危険と知りながら、今も宣伝と販売を繰り返しているのです。

■4:研究の成果が健康に生かされていない

塩は、ジャンクフードの中でももっとも危険な原材料の一つです。

過剰な塩分摂取は高血圧につながりますし、また、心臓疾患などの大きな病の原因にもなります。塩分摂取量を気にして食生活を組み立てる方も、最近は多くなってきましたね。

こういった流れを受け、アメリカのジャンクフード産業は“デザイナーソルト”という新たな塩を開発しました。この塩は、なんと普通の塩と同じ味わいでありながら、塩分摂取量を25%下げることができるという魔法の塩です。

将来的には、40%まで塩分摂取量を下げることを目標にしているそうです。

……と、ここで終わればいい話なのですが、デザイナーソルトを開発した会社は、スナック菓子の販売拡大を投資家に約束しています。

「消費者は塩分摂取量を気にしているが、デザイナーソルトで塩分を減らせることを知れば、スナック菓子の需要はかつてないほど大きくなるだろう」って、塩分を減らせても、たくさん食べてしまったら意味がないですね。

健康に役立てる研究ができても、それをうまく役立てなければいけません。

■5:「利益のためにコストを下げる」が当たり前

『ランチャブル』という商品を知っていますか? アメリカでは一般的な、一つのパックの中にピザやハムサンドなどが入った冷凍食品です。

子供のスクールランチとして爆発的なヒットとなり、発売から最初の1年で、2億1800万ドルの売り上げとなりました。

このランチャブル、最初は生産コストが高すぎて、中のトレイを用意できないほどでした。ということで開発者の一人は、生産コストの工面をお願いしに、会社の幹部に会いに行きます。そこで言われた一言が衝撃的です。

「売れるものを作ってしまえば、あと理解するべきなのは、コストをどう下げればいいかだけだ」

その後ランチャブルは600万ドルの削減を見込んでトレイを廃止し、次の年には800万ドルの利益を上げました。

こういったことはトレイだけでなく、他の原材料にも言えることです。より利益を出すためには、多く売るか、コストを下げるかしかありません。利益のために、コストが低く安全とは言えない原料がジャンクフードに使われているかもしれません。

■6:脳はコカインと砂糖でよく似た反応をする

好きなものばかり食べてしまうことを“●●中毒”と言って、まるで薬物中毒者のように言うことがあります。ところが脳の解析をすると、これが単なるたとえ話ではないことがわかります。

なんと、ある大企業が行った解析で、私たちの脳は砂糖とコカインにほとんど同じような反応をしていることがわかったのです。私たちが甘いものを食べたときに抱く快感は、薬物を摂取するのに近い快感なのですね。

さて、これだけを見ると“甘いものを扱う業界”にはダメージが大きそうですが、利益を上げるために、そんな結果さえ利用してしまうのがジャンクフード産業です。

世界でもっとも大きなアイスクリームメーカーである『ユニリーバ』(日本では『ベン&ジェリーズ』が有名ですね)は、この結果を利用して巨大なキャンペーンを打ちました。その結果、アイスクリームの売り上げは更に伸びたそうです。

そこでの驚きのキャッチコピーはこちら。

「アイスクリームを食べてハッピーになれることは“科学的に証明されている”」

ものは言いようですね。

人工的に作り上げられ、なんでも売り上げにつなげてしまうジャンクフード。ときどき手が伸びてしまいますが、こういった事実があることに注意しながら、商品を選ぶようにしたいものです。

(文/和洲太郎)

 

【参考】

9 Surprising Facts About Junk Food-Mother Jones

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