女性の大黒柱が4分の1も!日本と大違いなイギリス格差夫婦事情

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2015.05.07

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イギリスではなんと、恋人や夫のいる若い女性の4分の1がパートナーよりも稼いでいる――そんな調査結果が話題を呼んでいます。

日本でもさまざまな面で男女の格差是正が進み、“収入格差カップル”が当たり前になる日も遠い未来の話ではありません。イギリスのケースは大いに参考になりそうです。

今回は、興味深い調査結果と、あるイギリス人格差カップルの体験談をお伝えします。

■男性が家計を支えるカップルは約半数!

調査は、イギリスの投資情報サービス会社・LV=がフルタイムで働く22~40歳の女性2,000人に実施したもの。

全体で5人に1人、24歳以下では4人に1人の女性が、同居する夫や恋人より多くの収入を得ていました。さらに、お互いの収入がほぼ同じカップルが22%も……。

つまり、男性が家計を支えているカップルは全体の約半数に過ぎないというのです。

年代別に見ると、女性は大学を卒業した直後の20代序盤から30歳くらいまでで、男性よりも高い収入を得ているケースが多め。30歳以降は出産、子育てをする女性が増え、女性の収入は男性よりも低い傾向にあります。

さらに、調査では女性の精神的な負担の大きさも明らかになっています。

女性の43%が「経済的な責任が重荷になっている」と回答。女性の27%が病気や失業に備えた収入保障保険に加入していることも判りました。

一方、「経済的責任が重荷になっている」と回答した男性は34%と、女性を下回っています。

女性が負担を感じやすい要因として、調査結果を報じた『Daily Mail』は、「女性が出産後に仕事に戻る場合、家計と子育ての両立に高い犠牲を払わなければならない」としています。

社会で働く女性の多くが、子育ても同時にこなしているのです。

それでは、続いてイギリスの情報紙『The Telegraph』で紹介された、ある収入格差カップルのケースを見てみましょう。クリス・ブラックウッドと妻・ジェーンのケースです。

■夫の倍以上も収入があるジェーンの場合

事務弁護士のジェーンは31歳。会社員としてマーケティング部門で働く同い年の夫・クリスの倍の収入を得ています。2人には、1歳半の娘・ポリーがいます。

現在、家族の支出は2人の共通の財布からまかない、洋服や個人的な買い物はそれぞれが支払います。今住んでいる家は、ジェーンが多めに頭金を払い購入しました。

ジェーンはぜいたくを望みがちですが、家族旅行などで奮発しすぎるジェーンを、堅実なクリスがいつも優しくたしなめています。

「私はクリスよりも多く稼いでいますが、私たちはイコール・パートナーです。

娘のポリーにも、もしお金を稼ぎたいと思うならお金持ちの男性との出会いを待つ必要はない、自分で稼げばいいと思える子に育ってほしいです」とジェーンは話します。

■3ヶ月の育児休暇を取得したクリスの場合

一方クリスは、友人から「お前は奥さんが稼いでくれるから、なんの心配もなくていいな」と、からかわれることもあるのだとか。

しかし、彼は気にしません。「僕は、自分の収入が妻より低いことで男としての役割が果たせないとは思いません」とキッパリ。

さらに、「僕は、ジェーンが法曹人としてキャリアを積んでいることを誇りに思います。嫉妬は感じません。彼女も僕の仕事に対して同じように思っていてくれると思うから」とも言います。

子育てに関しても2人はできる限り対等に向き合っています。

ジェーンが9ヶ月の育児休暇を取得した後、クリスも3か月の休暇を取得。現在も、ポリーを保育園へ送るのはクリスの役目です。勤務のきつくない事務所に移ったジェーンが、ポリーのお迎えを担っています。

「これから、子どもが増えてもっと大きな家が欲しくなったら、経済的な負担も増すでしょう。でも、お互いの仕事を尊重する気持ちさえ失わなければ大丈夫。

キャリアの価値は、より多くのお金が稼げるかどうかにあるのではありません。僕たちは仕事と家庭を両立させる、お互いにとってよい方法を探したいと思っています」

収入格差カップルがうまくいく秘訣は、それぞれが精神的に自立し、お互いを尊重すること。ジェーンとクリスは、そのことを教えてくれています。このような考え方も参考にしてみませんか?

(文/よりみちこ)

 

【参考】

One in 4 young women out-earn partners―The Daily Mail Online

What’s it like to earn more than double your husband’s salary?―The Telegraph

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