月に1回の確認が大事!トラブルにならない共働き夫婦の家計管理

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2015.05.14

suzie.20150514

『家族のお金が増えるのは、どっち!?』(菅井敏之著、アスコム)というタイトルを見て思い出すのは、2014年のベストセラー『お金が貯まるのは、どっち!?』。つまり本書は、その第2段ということになります。

25年のメガバンク勤務を経てアパート経営に転じ、年間7,000万円の不動産収入を得ているという著者が、ここでは家族が安心して暮らすために知っておきたい「お金の話」を紹介しているわけです。

きょうはPart 3「お金を増やす『夫婦』はどっち?」に焦点を当ててみます。

■共働き夫婦のブラックボックス状態は危険

夫婦どちらかが家計を管理しているため、パートナーがその内容を全く知らないというのはよくあるケース。

たとえば妻が家計を管理し、夫は毎月おこづかいをもらっているとしたら、夫は家計の全体像をまったく把握していないことが多いとか。

一方、夫が毎月、決まった額を妻に渡し、残りのお金を自由に使っているとしたら、妻は夫の正確な収入を把握できないことに。共働きの場合も、見えない部分は多いものです。

つまり、一部のお金がブラックボックスになっていて、預金がいくらあるのか、収入がいくらあるのか、片方だけが把握し、片方はまったく知らないということがよくあるということ。

しかし著者は、「あなたの預金総額はどのくらいですか?」とたずねられても答えられない人が多いことを、「きわめてキケンな状態」だとしています。

そしていちばん怖いのは、すべてを夫、もしくは妻に任せていた結果、「老後のための貯蓄をまったくしていなかった」という事態。

そして、たとえばカードローンに手を出したり、生活費を湯水のように使ったりするのは、「自分だけ」がお金の管理をすることによって陥る罠。

お金に関し、相手が「大丈夫、任せておいて」というときは、あまり信用しない方がいい。それが、長年の銀行員経験から得た著者の持論だそうです。

■理想の状態はお互いの情報を開示すること

家計管理の理想は、お互いの収入と支出を把握し合うこと。簡単なことではありませんが、それでもひとつだけ、オープンにすべきものがあるといいます。

それは、お互いの貯蓄額もしくは貯金。家計全体でいくら貯まっているかを明らかにするということ。

具体的には月1回くらいの頻度で、おもに家計管理をしている側が、もう一方に現状を明らかにし、お互いに確認するといいそうです。

共働きの場合は天引き預金の通帳をつくり、お互いがそこに、たとえば収入の20%ずつ貯めるようにする。そして月に1回、「合計いくらあるか」を確認しあう。

これだけのことで、お金の最悪なトラブルを避けることができる。著者はそう説明しています。

(文/印南敦史)

 

【参考】

菅井敏之(2015)『家族のお金が増えるのは、どっち!?』アスコム

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