課題解決ゲーム「インバスケット」を行うと高められる10の能力

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2015.05.20

suzie.20150520

以前、『たった5秒思考を変えるだけで、仕事の9割はうまくいく』(鳥原隆志著、KADOKAWA/中経出版)を紹介しましたが、そこでも触れたインバスケットは、時間内に多くの判断を行っていくビジネス・シミュレーションゲーム。

ゲームと言っても、制限時間内に架空の人物になりきって課題を解決していく、真剣なものです。

きょうご紹介する『ビジネス偏差値 70の人の答え 40の人の答え』(鳥原隆志著、朝日新聞出版)もまた、この手法について詳しく解説した書籍です。

その第一人者である著者によれば、インバスケットの目的は、次の10の能力を測定・育成することにあるのだとか。人材育成に有効だというわけですが、そのメリットを確認してみましょう。

■1:問題発見力

目標と現状とのギャップや、本質的な問題、組織の課題を形成する能力。

■2:問題分析力

仮説を立て、それを立証するために必要な情報を効果的に収集。そして問題を究明する能力。

■3:創造力

従来の枠組みを破る考え方や、さまざまな情報を組み合わせた対策、アイデアを出す能力。

■4:意思決定力

的確に判断を下し、その理由を論理的に説明できるだけの能力。

■5:洞察力

全体の流れや他の案件との関連性などを把握し、意思決定や明確な計画を形成する能力。

■6:計画組織力

部下や組織を有効に活用し、効率的・効果的に組織を運用する能力。

■7:当事者意識

自ら主体的に意思決定を行ない、自分またはチームになにが求められているのかを察知する意識

■8:ヒューマンスキル

コミュニケーション能力、感受性、コーチング能力などの対人関係能力。

■9:生産性

限られた時間のなかで、効率的に多くの案件を処理する能力。

■10:優先順位設定

業務の重要性を考慮して、処理すべき案件の順番を考える能力。

これらについて、各個人の正確なデータが割り出せるからこそ、部下の能力を知り、効果的に働いてもらうためのツールとして注目されているというわけです。

さらに本書では新たに、行動を点数化する「スコアリング」も取り入れられているため、インバスケットの効能をより活用することが可能。「結果を出す人」に共通する思考と行動プロセスをより的確に学べます。

具体例も数多く紹介されており、とてもわかりやすい内容。部下を持つ人は、きっと円滑なコミュニケーションのヒントがつかめるはずです。

(文/印南敦史)

 

【参考】

※鳥原隆志(2015)『ビジネス偏差値 70の人の答え 40の人の答え』朝日新聞出版

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