カップルや夫婦の破局の原因でよく聞くのが“価値観の不一致”。
中でも、食べ物の好き嫌いや性的な嗜好と並び、価値観の不一致を招きやすいのが、“金銭感覚の違い”。お金に関わるケンカは、お互いの不信感に発展しがちですよね。
とはいえ、パートナーの金銭感覚を確認することは難しいもの。そんな時、目安になる数字があると助かりますよね。
それが、あるんです! アメリカでそんな魔法の数字が明らかになり、話題になっています。
今回は、アメリカのニュースサイト『TIME.com』を参考に、お金の問題でパートナーとのケンカがなくなる数字をお伝えします。
■自由に使えるお金の目安は1万8,000円
その数字とは、ズバリ日本円で1万8,634円(154ドル)でした。これが何の数字かというと、『TIME.com』のアンケート調査でわかった“使う前にパートナーに報告・相談する金額の目安”です。
裏を返せば、パートナーに事前に報告・相談してほしい金額になります。この金額がアメリカのベビーブーム世代とミレニアル世代ともに、ピッタリ同じ1万8,634円だったのです。
ちなみにベビーブーム世代とは1940年台後半~1950年台前半生まれ、現在60歳代後半~70歳代後半。ミレニアル世代とは、1980年台後半~2000年前後生まれ、現在10歳代後半~30歳代前半です。
まったく違う2つの世代1,000人ずつにアンケート調査を行った結果、どちらの世代も「日本円で1万8,634円より高い買い物をする場合には、パートナーにあらかじめ相談をしておくべき」と答えたのです。
ちなみに、この二つの世代の平均年収には日本円で338万8,000円(2万8,000ドル)もの開きがあります。
にも関わらず、パートナーに断らずに使える金額の上限が同じだったというこの調査結果、かなり信憑性がありそうです。
■20代女性と男性では金額が6,000円も違う
とはいえ、この“パートナーに事前に報告・相談する金額の目安”、世代ごとの男女の感覚にはちょっとだけ開きがあることもわかってます。
ベビーブーム世代では、男性が「1万7,303円(143ドル)まで自由に使ってよい」と答えているのに対し、女性は「1万9,602円(162ドル)まで」と回答。
一方、若いミレニアル世代では、男性2万1,780円(180ドル)に対し、女性は1万5,851円(131ドル)でした(いずれも中央値)。
これはちょっと興味深いですね! 働き盛り、遊び盛りのミレニアル世代では、女性の方が圧倒的に質素なんです。男女間で約6,000円の開きがあります。
反対に、壮年期にあたるベビーブーム世代では女性のほうが出費に寛容で、男女の差にもそれほど開きはありません。
男性・女性ともに人生経験を経てパートナーに歩み寄りを見せている、ということでしょうか。
ともあれ、ミレニアル世代に当てはまる『Suzie』読者は、女性のほうが倹約家の可能性が高いので、恐らく彼の浪費癖に悩んでいる人も多いのでは?
■目安を決めることでトラブルがなくなる!
ちなみに、家計のプロたちも「パートナーに事前に報告・相談するべき金額の目安を確認することはカップルのトラブル防止に非常に有効だ」と主張しています。
なぜなら、お互いがパートナーの同意なく使える金額を把握しておくことで、それぞれが自立した感覚を保つことができます。
そして、パートナーがつつましい金銭感覚で生活しているという事実が、もう一方の金銭感覚にもブレーキをかけてくれるのだそう。
普通は、パートナーの金銭感覚すべてを確認することも、コントロールすることも不可能ですよね。
ですが、お互いに「これ以上の金額の買い物をするときには、事前に相手に一言断る」という目安を決めておければ、「彼が突然高価なガンダムフィギュアを買ってきちゃった!」なんてトラブルは防げます。
そして、何よりも、パートナーへの信頼の源になりますよね。2人の目安の金額を話し合っておくと、要らぬケンカの種をひとつ潰すことができます。
家計とも相談しつつ、まずはミレニアル世代女性の中央値である1万5,000円前後を基準に、お互いの価値観をすり合わせてみては?
(文/よりみちこ)
【参考】
※This Is the Magic Number That Can Help Couples Avoid Money Fights-TIME.com