外国人が「日本語に戻した方がいい!」と思うカタカナ語トップ10

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2015.06.01

nihongo

普段、日本人同士で会話をしていて「そんなわかりにくい言葉を使わなくても……」と感じるようなことはありませんか? ビジネスにおける会話や、政治家、専門家の講義などに多いですね。

無駄に多用されるカタカナ語は、日本人が聞いていても違和感があることも多いですが、外国人から見るともっと不思議な気持ちになるそうです。

■外国人に誇れる日本語を学び直そう!

『もう一度学ぶ日本語』(長尾昭子、デイビッド・セイン著、アスコム)は、長い間、外国人に日本語を教えてきた日本語教師の長尾昭子さんと、英会話講師で多くの英語本の著者でもあるデイビッド・セインさんが、外国人から見た日本語の魅力や便利さを紹介する本。

2020年の東京オリンピックを前に、世界中から日本への注目が高まりつつあります。

外国人に誇れる美しい日本語をしっかりと使えるようになるように、今一度、「日本人がもっと日本語について知っておいた方がいい!」と薦める一冊です。

そこで、本の中から「日本語に戻したいカタカナ語トップ10」を紹介します。

著者は「外国人から見て、日本語で不思議なのは、日本語にも同じ意味の言葉があるのに、わざわざ外国の言葉をカタカナにして使うこと。日本語に戻したほうがいいと思うカタカナ語を10語、選んでまとめてみました」と述べています。

読んで納得、まさにその通りですね。実際にどんなカタカナ語があるか、見ていきましょう!

■日本語に戻したいカタカナ語トップ10

(1)リスペクトする ⇒ 尊敬する・敬意を表する

若者からビジネスマンまで、多くの日本人に浸透していますね。確かに「尊敬」と言葉にしてしまうのは、少し重く、気恥かしい場面で、気軽に使ってしまいがちです。

(2)ネグレクトする(ネグる) ⇒ 無視する・おろそかにする

「意見がネグレクトされた」などと使います。最近では、幼児虐待、育児放棄などをさす言葉としても使われます。

(3)サーベイランス ⇒ 調査監視

経済や感染症の動向を調査する場合などに使用される。国や自治体で感染症がどれほど広がっているかなどを調査、把握し、対策を練って監視することを示します。

(4)スキーム ⇒ 計画

しっかりと枠組みをもった計画、という意味です。目的を達成する仕組みや、ちゃんと考えられ、全体がまとまっている計画のこと。

ビジネスシーンや政治家がよく口にする言葉ですが、実際の英単語には「たくらみ、陰謀」という意味があるので、外国人は「プランでいいのでは?」と思うようです。

(5)スクリーニング ⇒ ふるい分け

選別すること。パソコン用語では、データをユーザー別に分けたり、写真やイラストの濃淡を加工調整したりする際などに使います。

医療現場では、集団の中から特定の病気が疑われる人を選び出す、といった場合に聞かれる言葉です。

(6)トレーサビリティー ⇒ 履歴管理

食品や工業製品、医薬品などの商品が、どの材料や部品を使っていつ生産され、加工され、販売されているかの流れを明確にすること。「食の安全」が求められる中で浸透した言葉。

(7)アジェンダ ⇒ 予定表・行動計画

簡単に言うと「やるべきこと」。会議の「議題」という意味も。最近の選挙では、政党の「重要な課題、政策」と使われています。

(8)エンパワーメント ⇒ 権限付与

組織に属する人間ひとりひとりが力を付け、行動し、自分たちの状況を変えていこうとする動き。また、個人の潜在能力を高めて、社会全体の発展に結び付けること。

(9)コンソーシアム ⇒ 共同事業体

互いに力を合わせて、目標達成を目指す組織や集団のこと。「連合」という日本語のほうがしっくりくる人の方が多いのでは?

(10)パブリックコメント ⇒ 意見公募

行政が政策を決める過程で民意を反映させる仕組みをさす。計画案などに対しての意見を募り、よりよい行政を目指すもの。

どの言葉も、普通に日本語を使ったほうがわかりやすく、言葉本来の意味を伝えるためにはカタカナ後を知っていたとしてもあえて日本語を口にした方が「丁寧な人」という印象を与えるでしょう。

あえてカタカナ語ではなく、美しい日本語を使うことで、相手の気持ちに立った会話が生まれるかもしれませんね。もっと知りたい人は『もう一度学ぶ日本語』の本を読んで、ぜひ美しい言葉選びの参考にしてください。

(文/中田蜜柑)

 

【参考】

長尾昭子&デイビッド・セイン(2015)『もう一度学ぶ日本語』アスコム

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