2人に1人が「エンディングノート」書きたい派!終活の最新事情

  • LINEで送る
2015.06.02

shutterstock_148297484

考えたくはないけれど、どうしても避けられない親の死。時期に違いはあれど、どんな人にも平等に訪れます。

でも残された子供の身としては、悲しみとは別に、事務的な手続きやお金、身の回りの整理に苦労することも。「本人に聞いておけばよかった!」と思うこともありそうですよね。

今回は、そんな時に困らなくなるノート『エンディングノート』の必要性についてお話しします。

■最新の調査結果で47%が「終活は必要」と回答

『エンディングノート』は、自分の死に対する考え方や、相続、墓などの情報を書き留めておく、いわば子孫への備忘録です。

これがあれば、親の死に直面しても子供が慌てふためくことはないはず。とはいえ、元気な両親に『エンディングノート』の話はしにくいもの……。

そこで、60歳以上の男女2,000人に、より良い人生の締めくくりを迎える準備をする活動である“終活”について、どう考えているのかという『リサーチバンク』のアンケートに注目してみました。

まずは“終活”という言葉を知っているかについては、約50%が「知っている」と回答。さらに、終活が必要かという質問に対しても47%が「必要」と答えました。

しかも、女性に限ると50%以上にも。想像以上に多くの人が、自分の死についての意識を高く持っていることがわかります。

この結果からみると、元気な両親にも気軽に『エンディングノート』の話をすることができるかもしれません。『エンディングノート』の意識についても、見てみましょう。

■『エンディングノート』を約半数が書く意向アリ!

終活に対する意識の高さからか、エンディングノートを「知っている」と答えた方も約50%でした。特に女性になると、57.7%が認知しているとのこと。全体的に女性の方が終活に対する思いは強いのかもしれません。

そして、気になる『エンディングノート』の使用についてですが、現在、『エンディングノート』を「書いている(書いている途中)」と回答したのは7%にとどまりました。

この数字だけ見ると、「あまり受け入れられていないのかな……」と思えてしまいますよね。しかし、なんと「まだ書いてないけれど書いてみたい」という方は44%にも上るのです!

つまり、『エンディングノート』を書く意向がある人は約50%もいるということ。2人に1人は、子孫に対して自分の死について伝えたいことがある、ということですね。

では、何を伝えたいと思うのでしょうか。『リサーチバンク』のアンケートによると、『エンディングノート』で伝えたいことのトップは「家族への感謝の言葉」。

最後に「ありがとう」という気持ちは伝えて去りたい、というのは理解できますよね。

伝えたいことを男女別にみるとトップが異なり、男性のトップは同じく「家族への感謝の言葉」なのですが、女性は「自身の葬儀や墓のこと」とのこと。女性の方が現実的なのかもしれませんね。

■経験者が語る“親の死の前に知っておくべきこと”

ちなみに、このアンケートに参加した方は、年齢的にほとんどの方が親の死を経験しています。

経験者から、「両親を看取った時、葬式に来られた方の名前、関係が分からず、対応に困った」「自分の葬儀方法・連絡先等を細かに示してくれていましたので、とても助かりました」といった意見も。

それで、『エンディングノート』の必要性を感じているとのことでした。親しか知らないことは、事前に子供が知っておくべき、ということですね。

また、「3月に94歳を迎える認知症の母を自宅介護中です。終末期医療のことなど判断が出来るうちに聞いて置けばよかった!」といったご意見もありました。

たとえ体が元気でも、本人の意思がわからなくなってしまったら、もう聞くことはできません。

そう考えると、やはり心身ともに元気な状態のときに『エンディングノート』を書いてもらうべきですよね。「うちの親はまだまだ……」なんて言っていると、いざその場面が来たときに後悔するかもしれません!

ただし、「エンディングノートは、よい面ばかりではない。残った者に深い負担や心の傷を与えることもある」といった意見も……。

確かに、無理難題や非現実的な夢物語を書かれてしまうと、残された方は困ることもありそうです。そこまで行かずとも、実は知りたくなかった打ち明け話が書かれていたら、わだかまりを抱えてしまうかもしれません。

『エンディングノート』が親の自己満足のようになってしまうと、金銭的な面や財産分与など、家族間で深刻な問題にも発展することに。

というわけで、『エンディングノート』を書くことは大事なのですが、その前にまずは親としっかり話し合い、基本的な意識のすり合わせを忘れないようにしましょう!

(文/和洲太郎)

 

【調査概要】

調査方法:インターネットリサーチ『ライフメディアのリサーチバンク』

調査期間:2015年2月5日(木)~2月6日(金)

調査対象:60歳以上の全国男女2,000名

 

【参考】

終活・エンディングノートに関する調査。約50%が「終活」を認知している。-リサーチバンク

関連記事