日本は世界的に衛生管理が徹底されている国であり、国民の衛生的な水準も高いですが、それだけに食の安全についても敏感です。
食の安全を揺るがす問題として記憶に新しいのは、マクドナルドの異物混入事件。ひとつ明らかになると次々に複数の事例が飛び出し、老若男女が利用するチェーン店なだけに、国民の不安は一気に高まりました。
今回は、異物混入について知っておきたい豆知識をお伝えします。
■6割が「異物混入はどこにでもある」と回答!
このマクドナルドの事件について、『リビングくらしHOW研究所』が全国の20~60代の女性に行ったアンケートによると、事件以来マクドナルドへまったく行かなくなった人は30.9%とのこと。
「やはり信用を失ってしまったのか……」と思いつつ、異物混入事件についてどう思ったのかの質問については、57.7%が「マクドナルドに限らずどこの企業でもあることだと思った」と回答。
意外と冷静に見ている人が多いようです。確かに、今までに一度くらいは外食中に異物が入っていた、という経験を見聞きしていたりするので、仕方ないと思ってしまうのかもしれません。
ちなみに、同アンケートでは、スーパーなどで購入した食品に異物混入を見つけたときの対応についても質問しています。
この回答で一番多かったのは、「商品に記載されているメーカーのお客様センターに連絡する」というもの。全体の過半数を超えています。
続いて、「とりあえず購入した店に連絡する」が3割弱。ほとんどの方がなんらかのアクションをすることがわかります。
しかし、「何もしない」と回答している方も1割以下とかなり少数派ですが、存在しています。クレームをつけるようで言いにくかったり、そもそも連絡するのが面倒だったり、という気持ちも理解できるところ。
■異物混入に遭遇した時の上手な切り返し方3つ
そこで、そんな方のために異物を見つけたときの上手な切り返し方を考えてみました。
(1)メールで意見を送る
電話やお店に出向くとつい感情的になりますし、お互いの顔が見えると言いづらくなりがち。そんな方は、メールでの連絡がオススメ。メールなら書いていると冷静になりますし、読み直して修正も可能。
またネットではそのようなメールの書き方が検索で出てきますので、コピペ対応もできてしまいます。「面倒だけど黙認したくない……」というときはメールが最良でしょう。
(2)コミュ障矯正術として挑戦する
クレームをうまく伝えるという技術は、かなり高いコミュニケーション能力を必要とします。「自分はコミュ障では……」と感じている人ほど、ぜひチャレンジしてみて損はないでしょう!
コツは質問で会話すること。例えば、「●●を買ったんですけど、髪の毛が入っていました。ここに連絡してよかったですか?」「新しい商品と変えたいのですが、どうすればよいですか?」など。
一方的に伝えるだけでなく、相手のアクションを引き出す質問をするようにしましょう。うまく伝わった後は、達成感に満たされるはずです。
(3)次に同じことがあったら言おうと決意する
いつも好んで食べていたものに異物が入っていると、ショックが大きいもの。でも食べるのはやめたくないし、クレームも面倒……。
そんなときは「次に同じことが起きたときに行動しよう」と受け流しましょう!
入っているものの危険度にもよりますが、人体に影響のないものであれば、たまたまということもあるでしょう。広い心で受け流すことも、人生では必要。
「ダイエットは明日から」と同じ、精神的負担の回避術です!
人間が関わっていればどうしても避けられない食品の異物混入。ですが企業が正当化するのは消費者に失礼だと思わずにはいられませんし、できるだけなくしていく努力と誠意は感じたいもの。
自分が食事を安心して楽しむためにも、このような事件が起きても上手に向き合っていきたいですね。
(文/和洲太郎)
【参考】