1日は24時間じゃない!なんと7月に「24時間+1秒の日」が

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2015.06.14

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よく、4年に1回やってくる2月29日、うるう年は話題になりますよね。でも、実は時間が増えたり減ったりするのは2月29日だけでないのです!

地球の自転速度が一定でないため、時間のズレを調整している“うるう秒”というのがあって、世界中で数年に一度程度、1秒増えたり、減ったりする日があります。

それが、今年の7月1日の午前9時なのです!

2月29日がカレンダーにしっかり表示されるように、その日には普段なら存在しない1秒がちゃんと存在します。今回は3年ぶりにある、このうるう秒についてお話しましょう。

■1秒増えれば1秒減る!

その1秒は、午前8時59分60秒です。普通なら8時59分59秒の1秒後は9時なのですが、この日に限っては、8時59分60秒が存在することになります。

ただ、うるう秒は増えるだけでなく、減らされるうるう秒も決められていて、その場合は23時59分59秒(協定世界時)の1秒が削除されるのです!

つまり、23時59分58秒の1秒後がいきなり24時になります。

こうして、世界ではひっそりと1秒の増減が行われているんですね。だから1日は24時間なんていいますけど、本当は24時間1秒だったり、23時間59分59秒だったりする時があるんです。

ただし、今までは増えるタイプのみで、減るタイプは実施されたことはありません。

■うるう秒を体感する方法

たった1秒なので、7月1日になっても気付かない気がしますよね。私たちがこのうるう秒を実感するには、一体どうしたらいいのでしょうか?

この方法のひとつは、時報(種類による)です。通常1時間に一度のみ鳴らす時報音(ポーン音)が8時59分60秒と9時と2回連続して鳴ります。

また日本には、少数ですが8時59分60秒という時間を表示する時計も! 例えば、東京なら武蔵小金井駅コンコースの時計は、ちゃんとこのうるう秒(8時59分60秒)を表示しています。

電波時計などは、通常1日に1回程度電波によって時間を合わせているため、その合わせる時間まで1秒ずれた時間を表示しつづけます。

■うるう秒で起きる障害

ただ、たった1秒だけ。それで、「別に1秒くらいずれでも日常生活には問題ないじゃん」と思ってしまいますよね。でも、これは大間違い!

無数のコンピューターがつながっている現在、機器によって1秒ずれるとネットワークに齟齬を来たし、機械がおかしくなってしまうことがあるのです。

実際に前回の2012年の時には、オーストラリアのカンタス航空でトラブルが生じて2時間以上に渡って混乱が生じました。

また、1,000分の1秒単位で売り買いの注文が入る株式取引市場でも1秒は大きいですから、東京証券取引所も注意を呼びかけています。

あと、この1秒に一番気を使っているのはなんといっても、日本の標準時を管理する情報通信研究機構に職員さんたちでしょう。

各所への注意喚起、事業者への説明などを含めこの1秒のために、半年準備すると言います。ご苦労様です。

さて、3年ぶりに多い1秒。どう使いましょうか? 筆者は、せっかくなので2回連続の時報を聞いてみたいと思っています。貴重な時間を、あなたも実感してみませんか?

(文/シール坊)

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