富士山の「一合目」が混乱しそうなくらい高いところにある理由

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2015.06.17

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日本を代表する富士山。高さだけでなく、その美しさから大人気。富士山の高さは3,776メートル。みなさんご存知の通り、日本一の山です。

ところで、富士山というと五合目とか六合目とか言いますが、一合目の高さは、どのくらいだと思いますか?

実は、この高さにちょっとした不思議が隠されているのです。さっそく、超ややこしい、この富士山の“合目”についてお話したいと思います。

■一合目は意外と高い!

高さが3,776メートルですから、一合目は377メートルな気がしますよね。いいえ、意外なことに全く違うのです!

富士山は登山道が4つあります。そのため、それぞれの道によって異なるのですが、たとえば吉田口ルートでは一合目が1,520メートルなんです。高さでいえば、山全体の4割あたりが一合目ですね。

一方、御殿場口ルートでは、それよりも低い1,440メートル地点がもう五合目。

半分もいってなくて、残り2,300メートル以上あってもそこが5合目になります。つまり、吉田口一合目より御殿場口五合目の方が低いんです。

だから御殿場口の五合目から斜め上に進むと、吉田口の一合目に着くという現象が起きます。

五合目から登って、一合目に逆戻りですから、もしそんなことをしたら、さぞ登山者はビックリ&ガックリでしょう。

とはいえ、そもそも方角と道が全く異なります。よって、そんな体験をする登山者はいないと思いますが、あえてやればそうなってしまうのです。

■山の合目は定義がない

富士山の不思議は、これだけではありません。富士宮口ルートにも登場してもらいましょう。五合目、そして六合目と普通に登っていきます。そして次は新七合目に着きますよね。

その次は八合目だと思いきや、なんと現れるのは元祖七合目。元祖とか新とか、何が何だか分かりません。一合目が1,520メートルもある吉田口ですが、八合目付近に宿屋が8軒あります。

それぞれが「我こそは八合目」と名乗っているので、標高というと3,020メートルから3,400メートルまで全部が八合目です。

こうなると、もう無法地帯ですね。

なぜこんなことになるのかというと、合目というのは、特に決まった基準がなく、自由につけていいから。それで、二個も三個も同じ合目ができる現象が起きます。

数字というのは到達の目安にもなりますけど、人間の道具でもあるということを改めて感じますね。

(文/シール坊)

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