組織の空気がよくなる!意識共有メソッド「ビジュアル4分割法」

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2015.06.24

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『校長先生、企業を救う 4つの学校を再生し、3つの会社のV字回復に貢献した敏腕校長が教える組織再生術』(長野雅弘著、日本実業出版社)の著者は、聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校校長。聖徳大学児童学部教授。

4つの学校を再建した独自のメソッドを持ち、その組織再建術が一般企業からも注目されていることで有名です。

事実、校長先生でありながら、3つの企業のV時回復に貢献した実績を持っているのですから驚き。

つまり本書では、ビジネスの現場にも行かせるそのメソッドを明かしているわけです。

■ベクトルを共有することの意義

組織において大切な要素のひとつとして、著者は“ベクトルの共有”を挙げています。

個々人の意識は違っていたとしても、学校であれ企業であれ、それが組織である以上は同じ意識や考え方をもとにして進んでいく必要があるということ。

当たり前のことではあるけれども、組織内に身を置いているとつい忘れてしまいがちなことでもあります。

そこで著者は組織を再建する場合、まずはヒアリングシートをもとに個人面談をして全員の気持ちを聞くのだそうです。

そして得られた結果は、社員全員が集まる会議の場で公表するのだとか。

■長野式ビジュアル4分割法の活用

ならば、この時点で意見が割れそうですが、きちんとヒアリングができていれば、リーダーの考えと社員の意見との間に激しい齟齬は生まれないものなのだといいます。おおよその方向性は、おのずとかたまっていくということ。

そして会議では、そうして固まった方向性を明示。もちろんベクトルを共有するためですが、ここで著者はユニークな方法を採用しています。

独自の『長野式ビジュアル4分割法』によって、ベクトルを可視化するわけです。

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やり方はとても簡単。

ホワイトボードを4分割し、マトリックスをつくる各人の意見に合致するゾーンに磁石を置いていく同じベクトル方向の人たちの磁石は同じ領域に集中するため、全員の意見を可視化できる。意識を共有できるのです。

■共有する意識を理解しやすくなる

“上下は積極的/消極的”、“左右は改革/保守”などのマトリックスをつくり、各意見を4面のどこかに振り分けるだけ。

全員の傾向を可視化すると、共有する意識を理解しやすくなるということ。そして全員に安心感が生まれるため、風通しがよくなるというわけです。

こんなにシンプルなことでも、組織内の空気はよくなるもの。成功体験に基づいているものであるだけに、人間関係がうまくいっていない会社やチームは、応用してみる価値がありそうです。

実は私も、編集・構成でお手伝いさせていただいています。興味をお持ちになったら、ぜひ手にとってみてください。

(文/印南敦史)

 

【参考】

長野雅弘(2015)『校長先生、企業を救う 4つの学校を再生し、3つの会社のV字回復に貢献した敏腕校長が教える組織再生術』日本実業出版社

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