曖昧な説明がなくなる!必ず数字入りで話す「数会話」のメリット

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2015.06.29

suzie.20150629

『数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。』(深沢真太郎著、日本実業出版社)は、ストーリー形式になった、少しばかりユニークな書籍です。

主役は、経験と直感だけで仕事をする“文系男子”である営業職リーダー(以下:木村)と、コンサルティング会社から転職して営業部に配属された、数字に強い“数学女子”。

つまり、まったくタイプの異なるふたりです。

しかも数学女子は、木村に対して“数的思考”を指導しようとします。だから当然のことながら、そこには対立が生まれてしまうことに。

数学女子はあまりにも隙がないだけに、読んでいると「もし本当にこんな女性が近くにいたら、ストレスがたまるだろうな~」と感じさせもします。とはいえ、その主張は、なかなか理にかなってもいるのです。

“数会話”で物事を具体的に考えられる!

いい例が、数字アレルギーを克服するための手段である“数会話”についての考え方です。

数会話とはその名のとおり、どんな会話でも必ず数字を入れること。

そして数学女子は、「今後しばらく私との会話には必ず“数字”を入れてください」と、数会話することを木村に要求してきます。

たとえばふたりが勤務しているアパレルメーカーは表参道にお店を構えているのですが、あるとき木村はそのお店に数学女子を同行させます。

すると、「これから表参道店に売り場チェックに行くけど、ついてきて」という木村に対し、「数字が入っていませんけど」と数学女子。

確実にイラッとくる展開ですが、「表参道店って、どんなお店ですか?」「訪問の目的を数字で教えてください」という問いに答えながら、木村はあることに気づきます。

「店舗別売り上げは前月ナンバー1、ブランド『WIXY』の売上の約20%を占めている」

「訪問の目的は、春アウターの売上を3月よりも1.2倍にするため」

このように会話に数字を使うためには、嫌でも具体的にものごとを考えることになるということ。

いわば、具体性がなく曖昧な状態では、数字は絶対に使えないものだというわけです。

■“数会話”でビジネスに必要な数字に気付く

そしてその晩、数学女子についての愚痴を話す木村に対して、年上の彼女が気になることをいいます。

「結局ビジネスってヒト・モノ・カネが動くことじゃない? それって突き詰めていくと、けっこうほとんどのことが数字で表現できるのかもしれない……なんて、まだよくわからないけど」

ここに、“数会話”の意味があるということ。

しかも、そういったことを難しい表現によってではなく、会話を中心としたストーリー仕立てで解説しているところが本書のポイント。

堅苦しく考える必要もなく、数字や数学の意義を理解することができるはずです。

(文/印南敦史)

 

【参考】

深沢真太郎(2015)『数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。』日本実業出版社

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