実は「辛さ=味」ではない!? 辛さ10倍カレーの秘密が明らかに

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2015.06.29

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コンビニやレストランなどで「辛さ10倍カレー」をよく見かけまずが、そもそもなにを基準に10倍といっているのでしょうか?

きょうは、私たち日本人の生活に溶け込んでいる“辛さ〇〇倍”の秘密に迫ってみました。

■1:調味料ベースで決まる

グリコの人気「〇〇倍カレー」シリ-ズ『Lee』。こちらは基準が、唐辛子や胡椒の量とハッキリしています。

もともと出していた辛口カレーの辛味調味料を“1”として、その10倍の調味料を加えたら“辛さX10倍”、20倍なら“辛さX20倍”としているのです。

ここで気をつけたいのは、調味料を10倍入れたとしても、10倍の辛さだと感じるかどうかは人それぞれだということ。

甘味で考えてみましょう。たとえばケーキに使う砂糖の量を20倍にしたからといって、20倍も甘くなるとは限りません。

同様に20倍の辛味調味料を入れても、20倍の辛さになるわけではないということ。それでも、基準がハッキリしているという点においては科学的です。

■2:味覚のベースで決まる

人気カレーチェーン店『CoCo壱番』の辛口メニューは、1辛(一般的な辛口)から始まって2辛、3辛、4辛、5辛、7辛、8辛、9辛、そして10辛まであります。

こちらは調味料の量ベースではなく、「個人差はある」としながらも“食べたときの辛さの度合い”が基準になっています。

ただ、パッと見の数字に惑わされないようにする必要はあるでしょう。

2辛は通常1辛の2倍ですが、3辛(4倍)、4辛(6倍)、5辛(12倍)で、10辛は(24倍)となっています。

メニューで公表されているので大丈夫だと思いますが、パッと見て5辛を頼むと12倍辛いカレーが来るということなので、ご注意を。

先の『Lee』は調味料ベースなら、『CoCo壱番』は味覚ベースといえるでしょう。他のお店について調べても、だいたい基準はこの2つのどちらかでした。

なお、私たちがイメージする「〇〇倍カレー」については、人によってかなり差があるので、調味料ベースと味覚ベースのどちらがより正しいというものではありません。

もし、こうしたカレーを食べるときは、調味料ベースなのか味覚ベースなのかを確認してみるといいかもしれません。

ちなみに苦味・酸味・甘味・塩味・旨味の“五基本味”は、味蕾細胞で感知する味覚です。でも、辛さだけは、生理学的には味覚ではなく痛覚だということがわかっています。

いわば辛さは、痛さ(刺激)を味と勘違いした人間の脳が生み出した感覚なのです。

(文/シール坊)

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