日本人は「1人が毎年1本傘を買っている」ことに…その理由は?

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2015.06.30

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本格的な梅雨となりましたが、梅雨時の強い味方が傘。今回は、私たちの生活に切っても切れない傘に関する数字を追ってみたいと思います。

■日本人は世界で一番“傘持ち”な理由

2014年に株式会社ウェザーニューズが世界35ヶ国で傘事情調査を行った結果、日本は年間降水日数世界ランク13位にも関わらず傘所有数はダントツの1位。

世界平均が2.4本なのに対し、日本の平均は3.3本。大差ないようにも思えますが、率にすると約4割増しです。

降水量が13位なのに、所持数が1位なのはなぜ? それは、湿度のせいです。

日本は湿度が高く、いったん雨に衣服が濡れてしまうと乾きにくいため、昔から生活者の間で傘は必須でした。

また、ポツポツ程度の雨でも、日本人は他国の人にくらべ傘をさす率が高いことが調査でもわかっています。

■世界のビニール傘の70%は日本が輸入

ちなみにビニール傘はすっかりおなじみですが、世界で初めてビニール傘を発明したのは日本企業です。昭和30年代初頭に、上野の傘問屋の「ホワイトローズ株式会社」が開発したのです。

利便性の高さから人気になり、一時はアメリカなど海外にも輸出していたのだとか。とはいえ、ビニール傘をこれほど日常的に使用しているのは、世界でもほぼ日本だけです。

コストの関係で現在は中国・台湾などでつくられていますが、世界中で年間に生産されるビニール傘7,000万本のうち約7割強の5,000万本を日本が輸入しています。

海外の人が日本に来ると、「雨に日にはみんな“透けている傘”を持っている」と驚くそうです。たしかに、海外の映画やドラマでもビニール傘はほとんど見かけませんね。

■傘屋が喜ぶのは天気予報が外れた日!

傘屋は晴れでも雨でもうれしい。晴れの日は気持ちいいし、雨なら傘が売れるから。こんな言葉を時折、聞くことがあります。

でも本音をいえばいちばんうれしいのは、天気予報が外れた日だそうです。いうまでもなく、天気予報が外れて急な雨になれば、傘を持ち合わせていなかった人々が慌ててビニール傘などを買うから。

日本で年間に売れる傘は、ビニール傘を含めておよそ1億3,000万本。つまり、1人が1年に1本購入している計算になります。もちろん、販売量も世界一です。

(1)日本は世界一の傘持ち、(2)ビニール傘は、ほぼ日本独自の文化、(3)傘屋さんが喜ぶのは天気予報が外れた日、(4)毎年1本傘を買っている、と、傘に関する数字のお話しでした。

(文/シール坊)

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