私たちは、1日にどれくらいメディアに触れているのでしょうか? テレビも雑誌もインターネットも、身近にありすぎて意外と時間のことまで考えないですよね。
ちょうど『ZenithOptimedia』が、メディアに関する最新の調査結果を発表しました。
メディアに触れる時間はどのくらいが平均的なのか、一緒に確認していきましょう
■まだまだテレビは強力だった
私たちは1日に平均490分以上も、なんらかのメディアに触れているのだそうです。
いちばん割合が多いのはテレビで、全490分のうち約200分がテレビのために費やされています。
2番目に多いのが、約120分使われているインターネット。5年前と比較すると、およそ倍に増えています。それでもテレビを見ている時間の方が長いとは、少し意外な気もします。
その次に多いのが、なんとアウトドア。どういう意味かというと、つまりは街角の広告を見ている時間です。
最近は街へ出るとどこにでもモニターがありますが、その宣伝効果は意外に大きいようです。
■2年後には時間が倍増する?
2017年には、人は起きている時間の半分以上をメディア使用に費やすことになるだろうと予測されています。世界的にメディアに触れる時間は増え、平均して1日506分ほどになるのではないか、ということです。
おもな要因は、スマホを始めとするモバイル端末の爆発的な普及。たしかに、いまやどこにいてもインターネットを使うことができます。
そのうち、起きている時間はすべてメディアのために使われる、なんてことになるかも……?
また、この5年間でのメディア別の使用時間の変化を見てみると、圧倒的に増加しているのがインターネットです。
その増加率はなんと105%! たったの5年で倍になっています。
そして意外なことに、アウトドアも3%増加しています。これは、街中にモニターなどのメディアが増えたためと考えられます。
ただし、その他のテレビ、映画、ラジオ、雑誌、新聞はすべて減少。なかでも新聞の減少は著しく、-31%と、全メディア中もっとも高い確率で減っています。
ひとり暮らしの人などは、最近はわざわざ新聞をとりませんよね。インターネットでニュースが見られますから、それで充分だと考える人が多いのかもしれません。
■各地域のメディア接触時間
地域別に見ると、もっともメディアに触れる時間が長いのはラテンアメリカ。765分もメディアに接しているそうですが、約13時間と考えるとかなり長いですね。
なお、ラテンアメリカの人々が触れるメディアはテレビではなく、ラジオ。毎日約3時間もラジオを聴くのだそうです。
続いて長いのは、中東および北アフリカの656分。こちらはインターネットの使用が多く、1日およそ5時間ほどが費やされるそうです。
次いで3番目が西ヨーロッパの622分、4番目が北アメリカの608分です。北アメリカではテレビに使われる時間が長く、5時間ほど。アメリカの人はテレビが大好きなようです。
そして東ヨーロッパが586分、アジア太平洋地域が310分となっています。
アジアには日本や中国、韓国なども含まれているはずですが、平均310分とは意外です。案外、メディアに触れている時間は短いのかもしれませんね。
みなさんがメディアに触れている時間は、世界の平均と同じくらいですか? それとも多い? 少ない?
一度、時間を計ってみるとおもしろいかもしれません。
(文/和洲太郎)
【参考】
※We now spend more than eight hours a day consuming media-Quartz