1対1が正解!植物性油脂オメガ6とオメガ3の健康にいい摂取量

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2015.07.06

suzie.20150706

『その「油」をかえなさい!』(内海聡著、あさ出版)は、テーマを油に絞り、基本から知られざるエピソードまでを解説した書籍。

きょうはそのなかから、植物性油脂についての記述を引き出してみたいと思います。

「植物性だから健康的」は大間違い?

植物性油脂についての大前提として、著者は「植物性油脂は健康的」というのは、現代になって広まった大欺瞞だと断定しています。

また、最近よくいわれるとおり、自然な動物性油脂であるバターに対し、マーガリンは分子構造をねじ曲げられたトランス脂肪酸が含まれているもの。健康的であるはずがありません。

オメガ6とオメガ3のバランスが重要!

そして植物性油脂についていえば、まず考えたいのはオメガ6とオメガ3のバランスだそう。脂肪酸は細胞膜の材料になりますが、脂肪酸のかたちのままでは細胞膜をつくることは不可能。

細胞膜を形成しているのは、リン酸と脂肪酸が結合した、水にも油にも親和性の高いリン脂質という物質。つまり脂肪酸は、リン酸と結合して初めて細胞膜を形成できるわけです。

オメガ6とオメガ3のバランスが重要だというのは、いいかえれば、「バランスよくリン酸と結合することで、健康な細胞をつくれる」ということ。

注目したいのは、オメガ6が炎症を促進する一方、オメガ3は炎症を抑制するという点。両者は拮抗する作用を持っており、どちらもからだには必要なのです。

オメガ6が多すぎれば、リン脂質はオメガ6優位になって炎症が起こりやすい細胞膜がつくられることに、しかしそこにオメガ3が適度に含まれれば、炎症を抑制できる細胞がつくられるわけです。

一方、オメガ6が足りなければ、人体はウイルスや菌と戦えなくなり、オメガ3が足りなければ、細胞は炎症だらけになって機能不全に陥ることに。片方の作用だけが促進されすぎてはいけないということです。

だからバランスが重要なのですが、問題は、現代人はたいていオメガ6をとりすぎているという事実。それがアトピーや花粉症などのアレルギー疾患や、さまざまな臓器の炎症やガンなど、数々の病気を引き起こすのだそうです。

意識的に摂取量を1対1の割合を目指す

既存の栄養学でもオメガ6とオメガ3のバランスの重要性は指摘されており、いまは摂取量を1対1程度にまで下げた方がいいとする栄養学者も増えてきたとか。

現代人がオメガ6をとりすぎているなら、意識的に1対1の割合を目指す必要がありそうです。

では、足りなくなりがちなオメガ3は、どのような油脂に含まれるのでしょうか?

代表的なのは、えごま油。他にはアマニ油、クルミ油、シソ油、ヘンプシードオイル(麻実油)、インカインチ(グリーンナッツ)の油などにも、オメガ3のα-リノレン酸が多く含まれるといいます。

なじみのないものが多いですが、しかし入手は可能で、気の利いたスーパーで探せば見つかるといいます。

意識してオメガ3をとるようにするためにも、探すことを面倒がらないこと。

つまり大切なのは、主体的に考え、本当に健康にいいものを自分で探し出そうと努力する姿勢や意識。著者はこの項を、そうまとめています。

(文/印南敦史)

 

【参考】

※内海聡(2015)『その「油」をかえなさい!』あさ出版

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