会話が上手になる重要な要素「4つの身体的コミュニケーション」

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2015.07.13

suzie.20150713

日々のコミュニケーションについて、頭を悩ませている人は少なくないはず。そこでおすすめしたいのが、『大人のための会話の全技術』(齋藤孝著、KADOKAWA/中経出版)。

明治大学文学部教授である著者が、時間をかけずに「会話の達人」になるためのメソッドを明かした一冊です。

「挨拶」「雑談」「コメント」「質問」「説得」、果ては「謝罪」まで、さまざまな角度から会話の仕方が説明されていますが、きょうは「コミュニケーションに不可欠な四つの身体の使い方」を見てみたいと思います。

■身体的コミュニケーションは重要

コミュニケーションというと、ことばだけのやりとりだと思っていまいがち。しかし同じように、身体的コミュニケーションも重要。

著者は特に、「目を見る」「微笑む」「うなずく」「相槌を打つ」の4つは、会話の雰囲気を温かくするために不可欠な要素だと考えているそうです。

■4つの身体的コミュニケーション

(1)目を見る

目を見つめるという行為は、簡単なようで意外に難しいもの。見つめられると照れてしまいますし、恥ずかしいという感情が湧いてくるからです。

しかし、目と目が合ったときにこそ、人と人との間に「線」がつながるのだといいます。

そして、その「線」の上にことばを乗せることで、相手にきちんと気持ちが伝わるとも。

たしかに「目が泳いでいる」人と話をしていると、聞いている人はなんとなく不安になってきます。

きっちり目を合わせるくらいの気持ちで話してこそ、場をつかむ感覚も生まれてくるということです。

(2)微笑む

微笑みは、相手を受け入れているというサインのひとつ。コミュニケーションが生まれ、心の内側から微笑みが生まれてくれば、それが相手にも伝わるそうです。

自分の話に微笑んでくれる人と、仏頂面をしている人がいたとしたら、誰でも微笑んでくれる人と話していたくなるはず。

そんなことからもわかるとおり、微笑みはコミュニケーションにおける基本中の基本といっていいほど重要なものだというわけです。

(3)うなずく

うなずくという行為も、「あなたの話をしっかり聞いていますよ」というサイン。そこには「同意・同調する」という意味合いも含まれるものの、それは絶対的なものではないそうです。

相手の意見に同調していない場合でも、敵対しているわけではないことを伝える意味合いがあるということ。

また、うなずきには、「相手のことばを咀嚼して消化している」というイメージを醸し出す効果もあるのだとか。

それが相手の自分に対する信頼感を生み、もっと近づきたいという気持ちにつながっていくということです。

(4)相槌を打つ

これも、近年の日本人が失いつつあるコミュニケーション技術のひとつ。しかし良好なコミュニケーションを築くために、「相槌を打つ」というテクニックを身につけるべき。

相槌を打つ際は、「そうそう」「ああ、なるほど」「ほー」「そうなんですか」などと、相手の話に同意する意思を示すことばを発すると効果的。

コミュニケーションについて考えるときは、会話にばかり気持ちが向いてしまいがち。でもたしかに、身体的コミュニケーションも重要かもしれません。

(文/印南敦史)

 

【参考】

※齋藤孝(2015)『大人のための会話の全技術』KADOKAWA/中経出版

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