地名ミステリー!青山一丁目駅はあるのに「青山」は存在しない?

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2015.07.15

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青山一丁目駅といえば、明治記念館や旧乃木邸のある有名な駅。関東在住で、おそらく知らない人はいないでしょう。

でも、実は青山一丁目なんていう地名はないということをご存知でしたか?

そして一丁目がないので、二丁目も三丁目もありません。それは、青山という地名そのものが存在しないから。

青山一丁目駅が誤解を生んだ

そもそも、港区には「南青山」「北青山」はありますが、過去も現在も青山という地名はありませんでした。

青山一丁目という駅名の影響で、多くの人が青山という地名があると思い込んで今日まできているだけなのです。

まず、昭和13年(1938年)に駅として開業する際に、北青山と南青山の境目付近だったから漠然と青山したということのようです。そこまではよかったですが、問題は「一丁目」です。

それは住所と地名を連想させますから、実際に青山一丁目という場所・地名があると誤解を生んでいるのです。

「一丁目」とつけたことについては、都電の停車場の名前にあやかったなど諸説ありますが、はっきりしたことはわかっていません。

昭和41年に住所表示が変更され、それまでなかった「南青山」「北青山」という地名ができたため、駅自体は現在も北青山一丁目にあります。

先に駅名があって、あとから実際の地名が追いついたということなのです。

それでも、青山という地名はないのですが……。駅名をつけるとき、原宿とか渋谷みたいに青山駅とすれば、誤解を生まなかったかもしれません。

■青山は人の名前から来ている

ただ、付近一帯の名前の由来は、青山忠成(あおやま ただなり)さんから来ていることがわかっています。徳川家康のお気に入りの部下で、青山家の広大なお屋敷があったために、現在の地名の由来になっているのです。

今回の話をまとめると、(1)青山一丁目という地名は存在しない(青山という地名自体がない)、(2)青山は人の名前から来ている、ということ。

おしゃれな青山も、かつては庶民の街でした。東京オリンピック(1964年)に伴って、いまのような街に発展したのです。

もしかしたら、2020年の東京オリンピックで劇的に変化するかもしれませんね。期待して待つことにしましょう。

(文/シール坊)

 

【参考】

駅名にだまされるな 「青山1丁目」のミステリー-日本経済新聞

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