アイスの『ガリガリ君』は、安くておいしいので大人気。特に夏には新作がたくさん出て、ニュース番組でも取り上げられます。
ところでご存知のように、ガリガリ君は当たりが出るともう1本もらえますよね。でも、どのくらいの確率で当たるのでしょうか?
これについて、ムダサイエンティスト・平林純さんのサイト『雑学界の権威・平林純の考える科学』に意外な数字がまとめられていたので、ご紹介します。
■ガリガリ君の当たりが出る確率は3%だった
確率はズバリ、32本に1本。一応、企業秘密ということになってはいますが、実際にはAmazonなどの通販サイトで箱買い(32本入り)すれば当たります。
事実、「31本+あたり分1本入」と表記されてもいます。つまり、約3%の割合で当たりが出るわけです。
こうした“当たればもう1本”という企画、思いつくのは簡単ですが、実際の運用面では会計処理などがとても面倒。
でもガリガリ君の場合は、最初から当たりの本数が一箱にひとつ(32個入りにひとつ)と決まっているのです。
つまりお店にとっては、最初から当たり分の個数が同梱してあるので、処理が楽だということ。
感覚的には、31個分のガリガリ君を頼んだら、32個入りが来る(当たり分が最初から入っている)という方が近いと思います。
当たりの棒にわざわざ「買ったお店で交換してね」と書いてあるのは、そんな理由があるから。たしかに仕入れる立場からすると、一箱にひとつと決まっていると非常に安心です。
■法律では2%以内なのになぜ3%も当たる?
法律で景品は、売り上げ予想の2%となっています。
つまり、本来なら50本に1本しか当たりにしてはいけないのです。
では、ガリガリ君はもしかして違法?
いえ、おそらくそうではありません。
あくまで推測ですが、「ガリガリ君は60円の商品だけではない」という事実と関係しているのではないかと思われます。
つまり、ガリガリ君にはときどき、イベント的にレアなアイテムが出ることがあるのです。たとえば2014年秋にも、イタリア栗のクリーミーモンブラン味の、170円という価格の『ガリガリ君』が出されて話題になりました。
こうした高額商品と合わせて、全体を2%以内にしていると推測されるわけです。
だから、60円のガリガリ君の当たり確率は維持できているのではないかということ。
梅雨が明けたら、一気に初夏がきます。おいしいガリガリ君をたくさん食べたくなりますね。
(文/シール坊)
【参考】