伝わるプレゼン要素は目線!無視すると99.9%理解されない?

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2015.07.21

suzie.20150721

『プレゼンは「目線」で決まる No.1プレゼン講師の 人を動かす全77メソッド』(西脇資哲著、ダイヤモンド社)の著者は、日本マイクソフトのエバンジェリスト。

ちなみにエバンジェリストとは、ビジネスについてのメソッドなどを多くの人々に伝える役割を果たす人のこと。

実際のところ、これまでに数多くのプレゼンや研修をしてきたのだそうです。

クライアントは、三井住友海上、日立製作所、JT、富士通などなど大手ばかり。著者の技量がいかに信頼されているかは、そんなところからも推測できます。

つまり本書ではそんな実績に基づき、プレゼンで人を動かすためのメソッドを解説しているわけです。

注目すべきは、タイトルにもあるとおり「目線」が主軸になっていること。でも、それはどういうことなのでしょうか?

ユニークで、しかも核心をついた考え方。それは本書の根幹をなすものでもあるので、その点について明らかにしてみましょう。

■話し上手じゃなくても「伝わる」人の秘密

「相手の目が見ていないもの」について伝えても、99.9%理解されない。

これが、「伝える」ということの本質なのだそうです。

なぜなら人間の脳は、「いま目で見ている情報」だけを理解しようとし、それ以外を「ノイズ」として無視するものだから。

だとすれば、もしもなにかを伝えたいなら、まずはそれを「見てもらう」ことが大前提だというわけです。

いわば、「話し上手というわけでもないのに、なぜか伝わる」タイプの人は、「視線誘導」ができているということ。

本人が意識しているかどうかは別としても、「自分が伝えたいこと」と「相手が見ていること」を一致させることができているのです。

■プレゼンの目的は伝えることではない?

そして、もうひとつユニークなのが、「プレゼンの目的」についての考え方。

「プレゼンの目的は?」と問われた場合、「すらすら話す」とか「わかりやすく伝える」と考えがちですが、それらはプレゼンのゴールではないというのです。

だとすれば、なんのためにプレゼンするのか?

それは「相手を動かす」ため。

スマートな資料を使って滑らかに話したり、わかりやすいことばで自分の考えを理解させることは、すべて通過点。

なぜなら、プレゼンするのは「ビジネスの現場」であり、ビジネスとは、「相手を動かして、お金をいただくこと」だから。

つまり、どれだけうまく話せたとしても、その目的が達成できなかったとしたら、そのプレゼンは「失敗」。

大切なのは、話をしたあとに、どれだけの「アクション」が起きたかということ。

緊張しすぎて声が震えたとしても、スライド機材のトラブルで発表がグダグダになったとしても、聞いた人が「動かずにいられなくなった」のなら、そのプレゼンは成功したことになるという考え方です。

このような基本的な考え方を軸とした上で、「目線」を生かしたプレゼンを成功させるためのメソッドが具体的に解説されています。

それらはきっと、プレゼンへの恐怖感を和らげてくれるはず。ぜひとも手にとっていただきたい一冊です。

(文/印南敦史)

 

【参考】

※西脇資哲(2015)『プレゼンは「目線」で決まる No.1プレゼン講師の 人を動かす全77メソッド』ダイヤモンド社

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