からだに悪いとわかってはいても、なかなか夜更かしはやめられないですよね。
しかし睡眠不足は、想像以上に危険なのです。
イギリスのニュースサイト『METRO』が発表した、睡眠不足がからだによくない理由を10個ご紹介しましょう。
■1:飲酒・喫煙量が増える
お酒やたばこを控えようと思っている人は要注意!
コペンハーゲン大学の調査によると、睡眠不足によって飲酒量と喫煙量が増えることがわかっています。
たしかに睡眠不足のときはイライラしてついついお酒やたばこに手を伸ばしてしまいがち。睡眠不足は肝臓と肺の健康にも悪いのです。
■2:風邪を引きやすくなる
なんだか最近風邪を引きやすい。それは疲れのせいばかりではなさそうです。
毎日の睡眠時間が7時間以下の人は風邪を引きやすいという研究が、2009年にオーストラリアで発表されています。
体調管理は社会人の基本。周りに迷惑をかけないためにも、よく寝て免疫力を高めましょう。
■3:記憶力が落ちる
昔、学校の先生から「夜に勉強しても効率が悪い」といわれませんでしたか? どうやら先生は正しかったようです。
ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究により、睡眠不足は脳にも影響を与え、新しいことを記憶する能力を阻害することがわかったからです。
深夜の勉強は身につきません。だらだらやらずに、よく寝て短時間集中したほうがよさそうです。
■4:遺伝子に悪影響を与える
睡眠不足は遺伝子レベルでからだに悪いことが、イギリスのサリー大学の研究でわかっています。
しかも慢性的な睡眠不足でなくても、たった1週間睡眠不足気味だっただけで、なんと700以上もの遺伝子に影響するのです。
自分の遺伝子を守るためにも、睡眠は欠かせません。
■5:憂鬱な気持ちになりやすい
よく眠れなかった日の翌日は気分が沈みがち。
それもそのはずで、認知神経科学誌上で前日の眠りが不充分だと憂鬱な気持ちになりやすいことが科学的に証明されているのです。
同僚や恋人にやつあたりしないうちに、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。
■6:二日酔いより体に悪い
お酒の飲みすぎももちろん体に毒ですが、それよりも体に悪いのが睡眠不足。
ケンブリッジ大学で、イギリスの労働者21,000人を対象に行われた調査から、睡眠時間が6時間以下の場合、健康に与える悪影響は二日酔い以上だということがわかりました。
深酒で睡眠不足は言語道断ですよ!
■7:太りやすくなる
夜遅くまで起きていると小腹が減って、ついついお菓子に手が伸びてしまいますよね。これは科学的に証明されている現象です。
2004年に学術誌PLOSで発表された報告で、睡眠時間が6時間以下になると空腹を促すホルモンが分泌されることが証明されたのです。
夜中になにか食べると、胃腸に負担もかかります。ダイエットのためにも早く寝ましょう!
■8: 脳卒中のリスクが上がる
睡眠時間が6時間以下だと、脳卒中のリスクが4倍も上がるという研究がアメリカのアラバマ大学で発表されています。
突然死のリスクを減らすためにも、睡眠は必要です。
■9:死亡率が上がる
イギリスのウォーリック大学では2007年に衝撃的な研究が発表されています。
慢性的に睡眠時間が8時間以下の男性は、よく寝ている男性より21%も死亡率が高い、というもの。
ちょっとした夜更かしも、毎日になると死亡のリスクが高まるのです。
■10: 性器切除の可能性も……
これは睡眠不足になると全員が必ず……という話ではありません。しかし、ロサンゼルスのラッパーが性器を切除しなければならなくなった主な原因は、睡眠不足だと言われています。
その男性は、アンドレ・ジョンソン氏。「これは麻薬と酒、そして睡眠不足のせいだ。特にいちばんの原因は睡眠不足だよ」と彼は語っているそうです。
麻薬やお酒はもちろんですが、男性のみなさんは睡眠不足にもご注意を。
いつまでも健康で過ごすために、睡眠は欠かせません。
SNSのチェックやスマホのゲームは後回し! 夜の作業は、本当にやらなければいけないことだけにしぼって、睡眠時間の確保に努めましょう。
(文/和州太郎)
【参考】
※10 scientific reasons your lack of sleep is killing you―METRO
※Rapper says he´s proud of cutting off his penis-news.com.au