アルコール処理に4時間もかかる!体内の「意外な作業時間」3つ

  • LINEで送る
2015.07.24

shutterstock_115752607

「薬って、どのくらいで効果が出てくるんだろう?」と、疑問に思うことはありませんか?

たとえばお酒の代謝にしても、何時間くらいで体からアルコールが消えてくれるのかわからないという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、「体にまつわる時間のトリビア3つ」をご紹介したいと思います。

これ、「体のこと、もう少し知りたい」という方は必見の内容ですよ!

■1:血液が体を一周する時間は約1分!

人間の血管をつなぎ合わせると、どのくらいの長さになるかご存知ですか? 実は、10万キロメートルです。数字が大きすぎてわかりにくいですが、「地球2周半」の長さです。ビックリですよね。

さらに驚くのが、血液が全身の血管を一周する時間。なんと10万キロメートルもある血管を、わずか約1分で一周してしまうのです。心臓は休む暇もなく、超高速で血液を全身に送っているということ。生きているって、本当にすごいことですね。

■2:アルコールの処理にかかる時間はビール中瓶で約4時間!

また、アルコールの処理にかかる時間も気になるところです。「アルコールを飲んでも少し時間をおけば大丈夫」なんて、のん気にがぶ飲みしている人は注目!

体重が60~70kgの人がビール中瓶1本を飲むだけで、代謝には4時間もかかってしまいます。これだけの量で4時間ならば、飲みすぎたときなどはどうなってしまうのでしょうか……。

WHO(世界保健機関)では、10gの純アルコールを含む飲料を1ドリンクと定義しています。つまり、1ドリンク=ビール中瓶1/2本=日本酒1/2合=ウイスキーシングル1杯となります。

通常、体重60~70kgの人が一時間で処理できるのは、純アルコール量5g。1ドリンク(ビール中瓶1/2本、日本酒1/2合、ウイスキーシングル1杯)は純アルコール量が10gなので、2時間はかかってしまう計算です。

また、上の計算式は体重60kg以上の人のもの。小柄な女性の場合はそれ以上に時間がかかることになります。人の体のアルコール処理には、思っている以上の時間がかかるのですね。

■3:薬の効果が出る時間は約30分!

最後に、薬の効果が現れる時間を調べてみました。みなさんは「早く薬が効いてほしいのになかなか効かない!」と慌てて、鎮痛剤などを増やして飲んでしまってはいませんか?

飲み薬が吸収されたあと、肝臓を通って血液中に入り効果を発揮するまでには通常、15分~30分程度かかることが明らかになっています。すぐに効果が現れないからといって、すぐに薬を飲み足したりするのはご法度なのです。

また、錠剤を水を飲まずに服用する人がいますが、これはよくありません。そのままで飲んでしまうと、食道を通過する時点でつっかかりやすく、薬自体も溶けにくく、粘膜を炎症させてしまう場合があるからです。でも水で飲めば、飲みやすく、水に薬の成分が溶けるので吸収されやすくなります。つまり、水で飲むことには理由があったのです。

薬の効果が現れる時間は飲んでから、体内に吸収されるまでの約30分。

しかし正しい飲み方で飲まないと、さらに効果が出るまでに時間がかかってしまうかもしれません。身体が薬をしっかり吸収するように、時間間隔や飲み方には注意していきしょう。

いままで知らなかった、体にまつわる時間のトリビアはありましたか。

改めて考えると、体って本当に不思議です。全身の血管が10万キロメートルもあり、その一周を1分で回る血液。そして1日1万リットルもの量を送り出してくれる心臓。その上で、お酒も薬も吸収し、受け入れて働いてくれているのですから。自分の体には感謝しなくてはいけませんね。よく働いてくれる体をときにはいたわり、日ごろから健康的に気をつけましょう。

(文/齊藤カオリ)

 

【参考】

くすりが患部に届くまで-中外製薬株式会社

22 薬の飲みかたで効き目は異なるのでしょうか-エルメッド エーザイ株式会社

アルコールの処理にかかる時間-キリン株式会社

全身を巡る旅 ~10万キロメートルの血液の旅~-ティーエフケイ株式会社

関連記事