きょうだいが多いと結婚がうまくいく?人数別の傾向を科学が解明

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2015.07.31

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長男・長女は面倒見がよく、真ん中っ子は物静か、末っ子は甘えん坊……など、生まれ順で性格を推測することはよくありますよね。

でも学問の世界では、「きょうだいが何人いるか」によってどんな傾向があるかを科学的に調べた研究が多いんです。きょうだいが0人の“ひとりっ子”、きょうだいが1~2人、きょうだいが3人以上それぞれ、いい面と悪い面があるそう。さっそく見ていきましょう。

※ここでいう「きょうだい」とは、兄・姉・弟・妹すべてを含んでいます。

■ケース1:きょうだいが0人の場合

[ポジティブな面]:自信があり、賢い人が多い

これはひとりっ子にとってうれしい報告です! 20年間、3,000の高校生を対象にした調査で、ひとりっ子はきょうだいがいる子にくらべて自分に自信を持っている、ということがわかりました。彼らはきょうだいがひとりいる子どもよりも知能指数(IQ)が高く、7人きょうだいかそれ以上の家庭で育った子どもとくらべても語彙が豊富でした。自信と知性の相乗効果からか、ひとりっ子は大学に進む割合が高く、なかでも医学や法学を学ぶことが多い傾向が見られます。

[ネガティブな面]:離婚しがちである

オハイオ州立大学の研究によると、ひとりっ子はきょうだいのいる子どもにくらべ、将来離婚を経験しがちなのだそう。この研究の著者の一人、同大学で社会学を教えるダグ・ダウニー教授は「きょうだいがいると、他者との交渉のスキルをいい意味でも悪い意味でも磨くことになり、それが、結婚を含めた大人同士の関係のとてもよい練習になるのです」と説明しています。

■ケース2:きょうだいが1~2人の場合

[ポジティブな面]:より利他的で思いやりがある

愛のある関係が築けていれば、きょうだいがいることは人の成長によい影響を与えるものです。ブリガム・ヤング大学の研究チームは「数人のきょうだいを持つことで、人は特に向社会的行動によい影響を与えます」と結論づけています。

向社会的行動とは、寄付やボランティア活動など“他の人のために行動すること”。この研究では、きょうだいが1人いると思いやりのある性格になりやすいこと、さらに、女性のきょうだいがいる人は特に精神的に安定しやすいことも証明されました。

[ネガティブな面]:きょうだいの悪い習慣に影響されやすい

悪い行動は伝染性を持っているようです。カリフォルニア大学デービス校の研究によると、非行をしているきょうだいがいる人は同じ行動をとりやすいとか。また、ネガティブな行動とはいい切れませんが、10代で子どもを産んだ姉妹がいる女性は4倍の確率で自分も10代で子どもを産むことが、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究でわかっています。

■ケース3:きょうだいが3人以上の場合

[ポジティブな面]:健康で結婚もうまくいく傾向が強い

オハイオ州立大学の研究で、きょうだいがひとり増えるにつれて離婚率が2%減少していることがわかりました。

また、シンシナティ大学で行われた研究では、たくさんのきょうだいがいる人は免疫システムに異常を持つことが少ないそう。きょうだいが多い人ほど、赤ちゃんのころに免疫系に異常がみとめられることが少なく、成長してもアレルギー疾患を患うことが少なかったのです。

[ネガティブな面]:脳腫瘍など脳のガンになりやすい傾向がある

13,000人以上の人のきょうだいの数と脳のガンの発生率を比較した研究で、4人以上のきょうだいがいる人は、ひとりっ子よりも2倍の確率で脳のガンになりやすいことがわかりました。しかし研究チームは、その理由の解明にはまだ時間がかかるとみています。

理由が推測しやすい性格的なものから病気の傾向まで、きょうだいの人数は人生に大きく影響を与えているんですね。このデータを、自分自身や子どもたちがよりよい人生を歩むためのヒントにしてみてはいかがでしょうか。

(文/よりみちこ)

 

【参考】

What The Number Of Siblings You Have Says About You, According To Science―bustle.com

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