「たった一晩だけ」で遺伝子にダメージが!徹夜の驚くべき悪影響

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2015.08.02

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「普段は充分に睡眠をとっているから、たまの睡眠不足や徹夜なら問題なし」などと思っていませんか?

しかし最新の研究では、これまで考えられていた以上に、徹夜は私たちの体に悪影響があることがわかってきたのです。

『Daily Mail Online』より、「たった一晩の徹夜さえ、致命的な影響を与える理由」をお伝えします。

■たった一晩の徹夜で重要な「時計遺伝子」が傷付く

スウェーデンの研究者が、一晩徹夜をするだけで、体のなかにある細胞内時計を制御する遺伝子「時計遺伝子」に影響が出るということを明らかにしました。

睡眠不足は肥満や、2型糖尿病の原因にもなります。時計遺伝子の損傷は、これらの病気を引き起こす原因になり、体温の変化や食欲、脳の活動にまで影響を及ぼします。

一晩の徹夜のせいで体の多くの機能に関わり、病気の原因にもなる遺伝子の変化が起きるなら、睡眠不足の影響は私たちが思う以上に深刻なものなのかもしれません。

今回の研究では、健康で標準体重の男性15人に、2回に分け、1回ほぼ2晩の調査が行われました。

1回の調査では、参加者たちにはいつもどおり8時間の睡眠をとってもらいました。しかし、もう1回の調査では、2晩眠らずにいてもらいました。そして、睡眠ありの回となしの回の順番は、人によって異なるように設定。

さらに、研究室内の光の状況、食事の摂取や運動量は厳重に制御され、睡眠をとらない回の調査では参加者はベッドを禁止。両方の調査の後、腹部の表面脂肪と、太ももの筋肉から小さな組織のサンプルが摂取されました。

この2つの組織は、新陳代謝を整えたり、血糖値を制御したりするのに重要な組織です。

また、肥満を予測するインシュリンへの感度を調べるために、参加者に砂糖水を摂取してもらい、その前後での血液サンプルも採取されました。

■たった一晩の徹夜で悪影響が出たのはこれが初めて

サンプル組織の調査では、たった一晩の徹夜で、時計遺伝子の制御や活動に変化が起こっていたのです。

調査をしたセデルナエス博士によれば、この研究は、一晩眠らなかっただけで大切な組織に変化が起きるということを示した最初の例だそうです。遺伝子への変化がこんなにも早く起きるということも、その影響がさまざまな機能に関わる時計遺伝子に起きてしまうということも興味深い話です。

しかし、このような遺伝子への変化が、どのくらい続くものなのかについてはまだわかっていません。

一晩、あるいは数日間よい睡眠をとったらリセットされる可能性もあります。シフト制で働く人や、2型糖尿病の人の多くに遺伝子変化が見られることから、影響は長期間に渡る可能性も否定できません。規則正しい生活の大切さが改めてわかりますね。

(文/和洲太郎)

 

【参考】

Just ONE night of bad sleep damages the DNA in our biological clocks, claims study-Daily Mail Online

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