実は「1日3食」食べる方が健康に悪い?間違っていた食事の常識

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2015.08.03

suzie.20150803

『医者が教える あなたを殺す食事 生かす食事』(内海聡著、フォレスト出版)は、多くの著作を持つ人気の医師による新作です。

タイトルにあるとおり、テーマは「食事」。

そして基本コンセプトは、「健康になるために食事を機にするのではなく、生きるも死ぬもすべて自分の選択次第と考え、悪いものを食べるのも自己責任と考えること」だといいます。

Part 1「まずは『1日3食』をやめてみる」から、従来に常識を覆すトピックをご紹介しましょう。

実は1日3食」が不健康のもと!

「1日3食」が不健康をもたらすとは意外な気もしますが、このことについては、野生動物や古代人の食べ方、そして断食の理論がヒントになるのだそうです。

まず考えてみるべきは、「1日3食きちんと食べる野生動物がいるか」ということ。当然ですが、そんなことはあり得ません。

肉食動物は狩猟だけでもひと苦労。エネルギーを維持するためにかなりの時間を食事に費やす草食動物にも、律儀に食べる法則はないそうです。

古代人も野生動物と同様で、狩猟ができたときにまとめて食べることも多かったでしょうし、農耕がはじまったあとの時代でも1日2食、しかも粗食が一般的だったといわれているといいます。

にもかかわらず、飽食の現代人よりも健康的な肉体を持っていたのです。

現代のおもな病気は食事のせい

しかも、古代人と野生動物がかかった病気は、感染症、外傷、骨折、死産、食糧難による栄養失調、他の獣に襲われる、老衰などが主。

ところが現代のおもな病気は、ガン、心筋梗塞などの心臓病、脳梗塞や脳出血など、アレルギーと呼ばれる病気、神経疾患や免疫疾患と呼ばれる難病、精神疾患と呼ばれるもの、機能性疾患と呼ばれるものなど。

この食と病の違いからも、私たちがかかる病気の多くは、自分たちが食べているものによってつくられていることがわかります。

ちなみに古代人の平均寿命が短いのは、幼児死亡率の高さ、外傷などの救急疾患でなくなってしまうため。つまり、病気のせいではないのだそうです。

食べすぎで内臓が働きっぱなし

では、食べ過ぎている私たちは、なぜさまざまな病気になりやすいのでしょうか?それは、人間の消化・吸収する構造に関係しているのだと著者はいいます。

私たちは食べることで、外から栄養を入れて消化し、エネルギーをつくっています。

その際、口で咀嚼した食べものが、喉を通って胃に入り、酵素によって消化され、腸管から吸収するまでにはだいたい1日かかるのだとか。

だとすればその間、内臓は消化・吸収のため常に動いていることになります。ですから食べすぎると、内臓はずっと働きっぱなしになってしまうわけです。

すると当然のことながら、内臓は次第に疲れていき、どんどん老化していくことに。

健康のために1日3食」はやめて

しかし食べる機会や食べる量が少なければ、その間、内臓を休ませることが可能になり、からだにかかる負担も減ります。

つまり健康のためには、消化・吸収にかけるエネルギーを必要最低限に抑えることが必要だということ。

もちろん古代人と現代人では、からだのつくりも生活環境も違います。それでも、せめて食べすぎる以前の食生活に戻せば、多くの病気を予防・克服することができ、目に見えて健康で長生きができるということです。

だからこそ、消化・吸収の負担が大きすぎる「1日3食」をやめることが健康への第一歩なのです。

他にも、「食材の見分け方」「健康を守る調理法」、果ては著者の食卓の秘密までを幅広く網羅。

楽しみながら、食に関する知識をつけることができます。

(文/印南敦史)

 

【参考】

※内海聡(2015)『医者が教える あなたを殺す食事 生かす食事』フォレスト出版

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