死ぬことも珍しくないのに…平均年収が「かなり安い職業」10個

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2015.08.03

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みなさんの職場は、安全に働けますか?

アメリカの職業安全衛生管理局によれば、2013年は全米で約4,600人が仕事中に亡くなっているそうです。これは、1日およそ約12人が亡くなっている計算になります。

ただ、1日38人という1970年の死者数にくらべれば減少しており、1992年に職業安全衛生管理局が調査をはじめて以来2番目に低い数字ではあります。

とはいえ、まだまだ危険と隣り合わせの仕事も少なくありません。

そこで今回は『CBC News』より、「もっとも死に近い10の仕事」を平均年収と併せてご紹介します。年収を見ると、意外と割に合わない職業もあることがよくわかりますよ。

■1:航空機パイロット 98,410ドル(約1,180万円)

パイロットは多くの人が憧れる職業ですが、常に人の命や安全に責任を持たなくてはならない仕事でもあります。

高いレベルでの危機意識が必要なので、不眠症のようなストレス関連の病気につながることも。また、深部静脈血栓、脱水症状、皮膚癌の発生率の上昇など、職業病というべきさまざまな健康リスクを抱えています。

■2:アニマルケアワーカー 19,970ドル(約240万円)

アメリカ労働統計局の調査によれば、1年で63人が動物関連の仕事で致命傷を負い、12,500人が負傷したり病気になったりしています。

牛や馬などの大型家畜は特に力が強く、素早く、縄張りや自分の子どもを守ろうとするため、家畜と関わる人々には危険がつきまといます。特に繁殖や出産の時期になると、動物たちはプロにも予測不能な動きをするのです。

■3:建設現場作業員 29,160ドル(約350万円)

職業安全衛生管理局によると、2013年のアメリカ民間部門労働者の20%以上が建設業で死亡しています。

建設現場で起こる4つの主要な死亡原因は落下、感電、衝突、なにかに挟まれる、というもの。このような事故は、現場での死亡のうち60%近くの原因になっています。

■4:救急隊員 31,020ドル(約370万円)

人の命を救う救急隊員は、一方で自分の命を危険にさらしてもいます。CDCの調査によれば、死亡率は普通の仕事の2倍以上。原因としては、搬送車両やヘリコプターなどを含めた乗りものの事故、医療機器での負傷や病気への感染が挙げられます。

■5:米軍下士官 21,664ドル(約150万円)

戦場への配置であれ、人道的な支援への参加であれ、軍人は常に危険にさらされています。兵士たちは強靭な肉体を持っていますが、常に不安定な状況や遠征といった精神的なストレスにも耐えなければなりません。

さらに、作戦への従事が終わったあとも、高確率でPTSDのような精神的な病に悩まされます。

■6:消防士 45,250ドル(約540万円)

火事が起きたら、一目散に逃げるのではなく、そのなかへ飛び込んでいくのですから、消防士はまさに危険な職業の代名詞。

全国防火協会の報告によれば、2014年には64人の消防士が仕事中に亡くなっており、半数以上が突然の心臓発作でした。また、同調査では2013年には66,000人の消防士が職務中に怪我を負っています。

■7:大型トラック運転手 38,200ドル(約460万円)

労働統計局によれば、2012年に756人のトラック運転手が仕事中の事故で亡くなり、65,000人が負傷しています。

トラック運転手たちは他のドライバーよりも事故に遭いやすく、トラックの整備中に怪我をしやすく、長時間運転で背中や脚、腕に疲労が溜まっています。

さらには、道路での強盗のターゲットにもなりやすいのだとか。不健康なだけでなく、犯罪に巻き込まれることもあるのです。

■8:木こり 33,630ドル(約400万円)

労働統計局の調査では、木材の伐採は非常に危険な仕事と位置づけられています。チェーンソーや巨大な伐採用の機械を扱ううえ、倒れる木、転がる木、滑る木を扱わなければならないからです。

しかも気候は厳しく、地形はでこぼこ、人里離れた地での作業が重なる環境は過酷というほかありません。2013年には63人の林業従事者が亡くなっています。

■9:刑務官 48,190ドル(約580万円)

裁判を待つ人や刑に服する人、そして最近逮捕された人と関わるのは、簡単なことではありません。

アメリカ矯正協会によれば、労働者のなかで命に関わらない怪我を負う数がもっとも多い仕事のひとつ。うち40%の怪我は襲撃、収容者との対面やその他の暴力行為により起きています。

■10:警察官 56,980ドル(約680万円)

警察官の仕事が危険であることは明らかです。2014年には、連邦や州、地方なども合わせると126人の警察官が職務中に殺されていると国内法の執行役員メモリアル基金が報告しています。

いまも、驚くべき過酷さのなかで働いている人たちがたくさんいることがわかることでしょう。しかし危険な仕事には、私たちが生きていくために欠かせないものもたくさんあります。社会に必要不可欠だからこそ、安全性を確保してほしいところです。

(文/和洲太郎)

 

【参考】

10 of the most dangerous jobs-CBC News

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