新人社員が入社して数ヶ月。初めて教える立場になって、苦労している人も多いのではないでしょうか? 自分がなにげなくやっている業務でも、人に教えるのはなかなか難しいものですよね。
そこで今回は全国の30代男女300人に、社会人何年目から人を育てられるようになったのかを聞いてみました。
■後輩を育てられる時期は大体「社会人3年目」
人を育てられるようになった時期について、男性の13%、女性の16%が「社会人3年目」と答えました。
「仕事の流れを把握できたので、他人に教えられるようになった」(37歳/男性)
「自分の仕事に余裕が出てくるころなので」(34歳/男性)
「3年もやれば仕事をおぼえるから」(32歳/男性)
「自分が一人前になってきたから、実績も増えて、余裕が出る」(38歳/女性)
「1年目はひととおりの仕事をおぼえ、2年目は一年前にやったことを復習し、3年目からはやることがすんなりわかるようになった」(36歳/女性)
「仕事に慣れて余裕も出てきたので、後輩や新人社員にも目が行くようになってきた」(34歳/女性)
仕事をひととおりおぼえたころから、新人育成を任される人も多いようです。自分の新人時代のことも思い出せるので、より後輩の気持ちを理解しやすいかもしれませんね。
■後輩を「いまだに育てる自信ない」と半数が回答
ただし男性の46%、女性の47%が、「いまだに後輩を育てられない」と答えています。
「まだ勉強中」「後輩を育てたという実感がない」という声もありますが、「教えた経験がない」という声もチラホラ。
しかし、そんな人でも、急に教えなければならない立場になるかもしれません。そこで、今回のアンケート結果からわかった「後輩指導がうまくいく2つのコツ」をご紹介します。
■後輩をうまく育てられるようになる2つのコツ
まずひとつ目は、一度にたくさんのことを教えすぎないこと。自分にはわかっていることでも、新人にとってはすべてが新しくおぼえること。そのつど、小分けにして教えることで相手の理解が高まり、結果的に短い期間で新人育成ができます。
そしてもうひとつは、誰がその新人を教える担当なのかをはっきりさせること。自分が新人だったとき、誰に聞いたらいいのかわからなかったり、放置されたり、という経験がある人も少なくないのではないでしょうか。
そこで、場合によっては業務別に育成担当を決める、新人がいつでも疑問を解消できるような環境をつくることが大切です。
また、後輩に一目置かれる先輩のポイントは(1)「面倒見がいい」、(2)「公平性がある」、(3)「余裕がある」の3つ。
自分の仕事に加えて後輩を指導していると、ついイライラしたり、後回しにしてしまいがちですが、先輩として余裕を持っていたいものです。さらには身だしなみや見た目にも気をつけて、憧れられるような存在になりましょう!
いま、人を育てる立場にない人も、このコツはおぼえておいて損はありません。後輩とのコミュニケーションがスムーズになれば、自分自身の仕事もうまく進むはずです。
(文/平野鞠)
【調査概要】
調査方法:インターネットリサーチ『リサーチプラス』
調査期間:2015年6月6日(土)
調査対象:全国30代の男女300名
【参考】