TBS天才プロデューサー直伝「アイデアが生まれる3つの行動」

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2015.08.04

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『成功の神はネガティブな狩人に降臨する――バラエティ的企画術』(角田陽一郎著、朝日新聞出版)の著者は、TBSの敏腕プロデューサー。

「さんまのスーパーからくりTV」「金スマ」「EXILE魂」など、おなじみのバラエティ番組を手がけてきた人物だといえば、ピンとくる人も多いのではないでしょうか?

しかし、これだけのヒット番組を生み出してきたにもかかわらず、社内の企画会議で自分の企画が通ったことはほとんどないのだそうです。

なのに、なぜ、やりたい企画を次々実現しているのか?

理由はいろいろあるでしょうが、いちばん大切な部分、つまりアイデアの出し方にも秘密が隠されていそうです。

そこで第2章「整った『カッコよさ』はつまらない ——企画の『アイデア』」のなかから、「アイデアが生まれる3つの行動」を見てみましょう。

アイデアのキーワードは「宇宙」

アイデアを日常のなかからどう探し出すかは、企画を考えるにあたって重要なポイント。

著者は日常で体験するあらゆる出来事がアイデアの源泉だと考えているそうですが、それを企画にまで昇華させるためには、3つの「ちょっとしたポイント」があるのだといいます。

それらを、ひとつひとつ見ていきましょう。

■アイデアが生まれる3つの行動

(1)自分の宇宙を広げる

高校時代、自分の知り得た範囲内で「おもしろい」「つまらない」を判断していた著者の視野を広げてくれたのは、読書家の友人の存在だったそうです。

いろいろな本を紹介してもらい、それらを読み進めていくことによって、「読書というのは自分の会ったことのない、またはたぶん会うことのない、それこそ世界中のあらゆるところで、あらゆる時代で、いろいろな人生を送ってきた人の考え方と直接コンタクトができる受信機なのだ」と気づいたのだとか。

そんな経験があるからこそ、日常での思考のコミュニケーションパターンは、自分の宇宙を広げることにより、何倍にもなるのだと考えているそう。

(2)宇宙に独自のルールをつくる

ルールを決めることが、ものごとをおもしろく展開させるのだと著者は主張しています。

つまり、ルールやレギュレーションを決め、その決めごとのギリギリのところに焦点を当てて実行する。

すると、それが期せずして予想外のおもしろさ=ハプニングを招いてくれるということ。

でも企画を考えるにあたって、最初に意義するルールは独自のものでもよいのだそうです。

なぜなら大切なのは、そのルールを厳密に遂行することで、ルールが生む現実との齟齬を楽しむことだから。

それが企画の豊かさにつながるわけで、だから「宇宙に独自のルールをつくる」ことが2つ目のポイント。

(3)宇宙の細部にこだわる

そしてもうひとつ重要なのは、くだらないことをくだらないと認めたうえで、それを本気で楽しむこと。

「ツッコマレるのが当たり前」のシチュエーションにもとことんこだわり、楽しみ、真剣になにかを競い合う。だからおもしろいことになるというわけです。

テレビ番組のプロデューサーというと、それだけで「特別な人」というようなイメージがあるかもしれません。

けれど本書を読んでみれば、決してそうではないことがわかるはず。

また上記の考え方にしても、きっとさまざまな業種で活用することができることでしょう。

(文/印南敦史)

 

【参考】

※角田陽一郎(2015)『成功の神はネガティブな狩人に降臨する――バラエティ的企画術』朝日新聞出版

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